ニーズウェルは売り一巡、21年9月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 ニーズウェル<3992>(東1)は業務系システム開発が主力のシステムインテグレータである。21年9月期はソリューション・ビジネスの拡大や、物流分野など新規ビジネス立ち上げなどで、増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は新株予約権発行を嫌気して戻り高値圏から急反落したが、売り一巡して出直りを期待したい。

■業務系システム開発が主力のシステムインテグレータ

 金融業界向け業務系システム開発が主力のシステムインテグレータである。サービス区分は21年9月期から、業務系システム開発、基盤構築、コネクティッド開発、ソリューション・商品等売上の4区分とした。

 業務系システム開発では物流分野のシステム開発を開始する。コネクティッド開発では、データ集積・活用でテレマティクスやスマートシティの可能性を探り、コネクティッド技術の強化を図る方針だ。

 20年2月にはアイティフォー<4743>と資本業務提携、20年7月には請求書入力業務をAIで自動化するInvoice PA サービスを開始、20年11月には基幹システムと各種周辺システムとのデータ連携システム開発を行うITリエンジニアリングサービスの提供を開始した。

 中期経営計画では、目標値に23年9月期売上高100億円、経常利益10億円を掲げた。そしてM&Aなどの成長投資に向けた資金調達として、第三者割当による第5回新株予約権(行使価額修正条項付、停止指定条項付)を発行した。

■21年9月期増収増益予想

 21年9月期業績(非連結)予想は、売上高が20年9月期比8.1%増の58億円、営業利益が9.0%増の5億37百万円、経常利益が4.4%増の5億37百万円、純利益が6.5%増の3億70百万円としている。

 ソリューション・ビジネスの拡大や、物流分野など新規ビジネス立ち上げなどで、増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は新株予約権発行を嫌気して戻り高値圏から急反落したが、売り一巡して出直りを期待したい。12月16日の終値は689円、時価総額は約59億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る