【特集】11月以降に増配・復配発表銘柄は28社、浮上開始の展開へ

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特集 11月以降に増配、復配を発表した銘柄はザっと28社に達しており、ツバキ・ナガシマ並みに高評価される銘柄も出てきそうだ。また東証全市場ベースの高配当利回りランキングの上位にランクインしている12月期決算会社は、上から20番目の銘柄でも、年間配当利回りが3.93%となっており、バリュー株妙味を示唆しており、12月28日の権利付き最終日に向け浮上を開始する展開も想定される。

■12月期配当の増配銘柄は業績上方修正、株式分割などの側面支援材料も

 今12月期配当を増配した28銘柄は、ほとんどが業績の上方修正と配当異動との同時発表だが、これにさらにプラスアルファとなった銘柄も含まれる。今年12月31日を基準日に株式分割(1株を2株に分割)を実施するのはサイバーリンクス<3683>(東1)とアイ・エス・ビー<9702>(東1)で分割と配当の権利取りが相乗する。またGMOペパボ<3633>(東1)は、今年12月11日に東証第1部に指定替えされたばかりで関連需給思惑がオンする。またシノケングループ<8909>(東1)は、業績は下方修正したが年間配当は41円に増配し配当利回りは3.58%にアップする。

 増配により配当利回りが市場平均を上回る銘柄は、PER評価での市場平均を下回り、それこそキャピタル・ゲイン妙味をも示唆する二刀流銘柄となる。配当利回りが高い順に並べると、ハウスフリーダム<8996>(福Q)の4.51%を筆頭に高橋カーテンウォール<1994>(JQS)、やまびこ<6250>(東1)、コスモ・バイオ<3386>(JQS)、荏原実業<6328>(東1)、ベルパーク<9441>(東1)、ヤマハ発動機<7272>(東1)、K&Oエナジーグループ<1663>(東1)の2.08%まで続く。スター精密<7718>(東1)は、かなり割高なPERとなるが、配当利回りは3.53%と高い。

■ランキング上位20銘柄はキャピタル・ゲイン妙味内包の二刀流

 12月期決算会社の高配当利回りランキングでは、トップ20は第1位のJT<日本たばこ産業、2914>(東1)の年間配当利回り7.02%から20位のCDS<2169>(東1)の3.93%まで続く。このなかでより注目されるのは、PER面で割安な銘柄で、インカム・ゲインとともにやはりキャピタル・ゲイン妙味内包の二刀流銘柄となるためだ。前項で記した期末配当を増配したハウスフリーダム、高橋カーテンウォールも含まれるが、このほか配当利回り順に低PER銘柄を上げるとJT、ファンコミュニケーションズ<2461>(東1)、ワールドホールディングス<2429>(東1)、日本電気硝子<5214>(東1)、日本エスコン<8892>(東1)、横浜ゴム<5101>(東1)、ヒノキヤグループ<1413>(東1)と絞られる。バリュー株人気増幅が期待される。

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