エル・ティー・エスは調整一巡、21年12月期も収益拡大基調
- 2020/12/23 08:40
- 株式投資ニュース
エル・ティー・エス<6560>(東1)はビジネスプロセスマネジメントを通じて、顧客企業のビジネスを変革・成長させるサービスを展開している。20年12月期は大幅増収増益予想である。DX(デジタルトランスフォーメーション)の流れを背景に21年12月期も収益拡大基調だろう。株価は9月の上場来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。
■ビジネス変革・成長サービス
ビジネスプロセスマネジメントを通じて、顧客企業のビジネスを変革・成長させるサービスを展開している。事業区分はプロフェッショナルサービス事業、プラットフォーム事業としている。
20年1月にはIoTソリューション企業紹介やIoTコンサルティングのイオトイジャパンを子会社化した。また20年12月にはBPO事業やシステム開発・保守のソフテックを子会社化した。なおソフテックのみなし取得日は20年12月31日予定で、20年12月期の業績は連結対象外となる見込みとしている。
■20年12月期大幅増収増益予想、21年12月期も収益拡大基調
20年12月期連結業績予想(11月13日に上方修正)は、売上高が19年12月期比45.1%増の55億円、営業利益が46.2%増の4億50百万円、経常利益が30.8%増の3億90百万円、純利益が23.9%増の2億50百万円としている。
第3四半期累計は、売上高が前年同期比62.5%増の40億86百万円、営業利益が85.4%増の3億88百万円だった。積極的な事業展開やM&A効果などでプロフェッショナルサービス事業が63.3%増収、プラットフォーム事業が42.7%増収と大幅伸長した。
通期も大幅増収増益予想である。企業のDX需要拡大などを背景に両事業とも大幅伸長し、増収効果で人件費、外注費、M&A関連費用の増加を吸収する見込みだ。DXの流れを背景に21年12月期も収益拡大基調だろう。
■株価は調整一巡
株価(20年7月8日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は9月の上場来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。12月22日の終値は3995円、時価総額は約167億円である。