【特集】新年相場で浮上が期待できるオーナー企業株
- 2020/12/28 08:57
- 特集
ダイアモンド社の「DIAMOND online」のランキング特集記事などを参考にして、出遅れてバリュー株妙味を内包するオーナー企業株、経営の低空飛行に苦しむMBO含みのオーナー企業株などをリサーチすると、新年相場でクローズアップされそうな銘柄が浮上し、待機投資も一考する余地が出てきそうなのである。
■年初来高値水準でもなお低PERの8銘柄が最有力候補
新年相場で浮上が期待できるオーナー企業株は、投資採算的に割り負けているバリュー株が最有力候補となる。コード番号順に上げるとアクシーズ<1381>(JQS)、アルトナー<2163>(東1)、情報企画<3712>(東2)、日本ファルコム<3723>(東マ)、ガンホー・オンライン・エンターテインメント<3765>(東1)、日本エス・エイチ・エル<4327>(JQS)、扶桑薬品工業<4538>(東1)、フルキャストホールディングス<4848>(東1)などと続く。このうちガンホーは、今月12月18日につけたに年初来高値から5営業日続落し380円安したが、PERは10倍台と割り負けており、12月期期末の配当権利落ちからの再騰が期待される。
またPERは市場平均以上に高くなっているものの、ガンホーと同様に足元で年初来高値水準にあるオーナー企業株は、より勝ち組評価を高める展開が有力だ。MonotaRO<3064>(東1)、エイチーム<3662>(東1)、オービック<4684>(東1)、M&Aキャピタルパートナーズ<6080>(東1)、ヤーマン<6630>(東1)、ナカニシ<7716>(JQS)、マーベラス<7844>(東1)などとなる。先行のファーストリテイリング、村田製作などへの追撃期待も高めよう。
■赤字・無配の低値ごろ株は「ウルトラC」の構造改革策期待
一方、業績も株価も低空飛行のオーナー企業株は、MBO含みの経営構造改革の「ウルトラC」も想定されることになる。関連株はぐるなび<2440>(東1)、ファンデリー<3137>(東マ)、インターワークス<6032>(東1)、デザインワン・ジャパン<6048>(東1)、PR TIMES<3922>(東1)などとなる。「GoToキャンペーン」で何かと話題提供のぐるなびは赤字・無配からの脱出、PR TIMESは、東証第2部への指定替え猶予(株主数不足)を株式分割でクリアしたが、無配返上も課題となる。またデザイン・ジャパンは、ツツミ<7937>(東1)とともにPBR1倍割れとなっており、MBOへの誘惑もありそうだ。