ランディックスは調整一巡、21年3月期減益予想だが後半回復期待

株式市場 銘柄

 ランディックス<2981>(東マ)は不動産テックを目指し、住宅の売買から建築マッチングまでをワンストップで提供するsumuzu事業を展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で減益予想だが、後半の回復を期待したい。株価は安値圏でモミ合う形だが、減益予想を織り込み済みだろう。調整一巡して出直りを期待したい。

■不動産販売・仲介のsumuzu事業を展開

 不動産テックを目指し、東京・城南エリアを中心に、住宅の売買から建築マッチングまでをワンストップで提供するsumuzu事業(不動産売買仲介・開発分譲、オーダーメイド住宅マッチングサービスなど)を展開している。世帯年収1000万円以上の富裕層顧客をメインターゲットとしていることも特徴だ。

 20年7月には匠ワランティアンドプロテクションと業務提携、20年8月にはアズーム<3496>と業務提携した。20年11月には注文住宅sumuzu Matching(ネットコンペによるオーダーメイド住宅マッチング)に横浜市・川崎市を追加して対象エリアを拡大した。

 また21年初頭には、制約顧客を対象に限定サービスを提供する(仮称)LANDIXプレミアクラブを発足させる。富裕層顧客をベースとしてストックビジネスを強化する戦略だ。

■21年3月期減益予想だが後半回復期待

 21年3月期連結業績予想(期初時点では未定、8月12日に公表)は、売上高が20年3月期比2.7%増の83億05百万円、営業利益が58.5%減の4億16百万円、経常利益が61.6%減の3億72百万円、そして純利益が62.5%減の2億53百万円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比32.3%減の33億52百万円、営業利益が78.3%減の1億60百万円だった。新型コロナウイルスに伴う外出自粛の影響で土地販売数・契約数が大幅減少した。
 
 ただし四半期別に見ると、第1四半期は売上高が7億72百万円で営業利益が86百万円の赤字だが、第2四半期は売上高が25億80百万円で営業利益が2億46百万円だった。緊急事態宣言解除後の第2四半期は販売が回復した。自社サイト「sumuzu」の累計顧客データ数は20年9月末時点で20年3月末比31.8%増の約1.7万件となった。

 通期も減益予想だが後半の回復を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は安値圏でモミ合う形だが21年3月期減益予想を織り込み済みだろう。調整一巡して出直りを期待したい。12月25日の終値は1583円、時価総額は約44億円である。

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