【注目銘柄】クロスプラスは再増配の権利取りを18期ぶり最高純益が支援し4連騰

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 クロスプラス<3320>(東2)は、前日4日の大発会で75円高の1343円と4営業日続伸して引け、昨年12月16日につけた昨年来高値1555円を意識する動きを強めた。同社株は、昨年12月11日に今2021年1月期業績の再上方修正と配当の再増配を発表しており、この増配の権利取りを18期ぶりに過去最高を更新する今期純利益がサポートした。新型コロナウイルス感染症の新規感染者の拡大に対応するため、菅内閣が、緊急事態宣言の再発出を検討しており、同社も、昨年12月19日からパステルマスクの初CMを全国で放映しており、話題性とともに業績の再々上ぶれ期待を高めている。

■巣ごもり関連のイエナカ商品とファッションマスクが好調に推移

 同社の今2021年1月期業績は、期中に上下にぶれており、昨年6月15に下方修正したあと9月4日に上方修正し、その修正業績を12月11日に再上方修正した。このうち昨年12月の再上方修正は、売り上げを9月の上方修正値より55億円、営業利益を17億円、経常利益を16億5000万円、純利益を16億円それぞれ引き上げ、売り上げ625億円(前期比6.9%増)、営業利益21億円(同3.74倍)、経常利益24億円(同3.23倍)、純利益19億円(同2.87倍)と大幅続伸を見込み、純利益は、2003年1月期の過去最高(18億3000万円)を更新する。新型コロナウイルス感染症の感染拡大とともに巣ごもり消費が増加し、アパレル卸売では衣料品のイエナカ商品の受注獲得を進め、パステルマスクを中心としたファッションマスクの販売が想定を上回って好調に推移したことなどが寄与した。

 配当は、昨年6月の業績下方修正時には期初予想の12円を6円(前期実績12円)に減配したが、9月の上方修正時に12円に増配して期初予想並みに戻し、12月の業績再上方修正時には24円と拡大し大幅連続増配する。

■PER5倍台、PBR0.7倍の割安修正で昨年来高値奪回が加速

 株価は、今期業績の大幅減益転換予想で年初来安値350円まで売られ、6月の業績下方修正でも501円安値と売られたが、9月の上方修正ではストップ高して824円まで買われ、12月の再上方修正でも3日連続のストップ高を交えて年初来高値1555円まで急騰した。同高値後は、信用取組が急拡大し信用取引の日々公表銘柄に指定されたことでストップ安し1104円まで調整し、売られ過ぎとして持ち直しの動きを強めている。PERは5倍台、PBRは0.79倍と割安であり、期末の配当権利取りとともに値幅効果も期待でき、昨年来高値奪回が加速しよう。

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