プレミアムウォーターホールディングスは上値試す、21年3月期予想は再上振れの可能性
- 2021/1/5 08:17
- 株式投資ニュース
プレミアムウォーターホールディングス<2588>(東2)は、ナチュラルミネラルウォーターの製造・宅配販売を展開している。新型コロナウイルスによる生活様式の変化も追い風となり、21年3月期大幅増収増益予想である。首都圏1都3県に緊急事態宣言が発出される見込みとなったことも追い風であり、通期予想は再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は11月の上場来高値圏から反落したが、調整一巡して反発の動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。
■ナチュラルミネラルウォーターの製造・宅配販売を展開
ホーム・オフィス・デリバリー事業として、富士山などの天然水を原水とするナチュラルミネラルウォーターの製造、宅配形式による販売、およびウォーターサーバーの販売を展開している。
宅配水市場シェア1位である。20年3月には保有契約件数が100万件を突破した。独自のウォーターサーバーと収縮性のあるPETボトルを使用し、顧客自身がボトルを処分することにより、使用後の顧客宅からのボトル回収を不要とするワンウェイ方式を特徴としている。
■21年3月期大幅増収増益予想
21年3月期の連結業績(IFRS)予想(8月6日に上方修正)は、売上収益が20年3月期比21.0%増の550億円、営業利益が88.2%増の35億円、親会社所有者帰属純利益が44.6%増の27億円としている。
第2四半期累計は、売上収益が前年同期比23.5%増の271億58百万円、営業利益が2.8の21億28百万円だった。安定的な顧客基盤の確立、販促チャネル分散による新規顧客獲得で大幅増収となり、顧客獲得コストを吸収して大幅増益だった。20年9月末時点の保有契約件数は約113万件となった。
通期予想に対する進捗率は売上収益が49.4%、営業利益が60.8%と順調だった。新型コロナウイルスによる生活様式の変化も追い風となり、宅配水市場は拡大基調である。首都圏1都3県に緊急事態宣言が発出される見込みとなったことも追い風であり、通期予想は再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。
■株価は上値試す
株価は11月の上場来高値圏から一旦反落したが、調整一巡して反発の動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。1月4日の終値は3880円、時価総額は約1081億円である。