【注目銘柄】ニイタカは業績上方修正・連続最高純益を見直し防疫株買いが再燃し反発

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 ニイタカ<4465>(東1)は、前日13日に10円高の3050円と小反発して引け、昨年12月29日につけた直近安値2820円からの出直りを窺った。同社株は、昨年12月24日に今2021年5月期業績を上方修正し純利益が期初の減益転換予想から増益転換し連続して過去最高更新と見込まれたが、材料織り込み済みとして下値を探る展開となった。ただ新型コロナウイルス感染症の感染爆発から菅偉義内閣が、東京都など首都圏の1都3県に続き、13日に大阪府など7府県にも緊急事態宣言を再発出することから防疫関連の割安株買いが再燃した。ヒストリカル的にも、昨年4月の緊急事態宣言の発出ではストップ高を交えて上場来高値6720円まで大きく買い上げられた大化け相場の再現も期待されている。

■「ケミガード」など新製品も寄与しアルコール除菌製剤が好調推移

 同社の今2021年5月期業績は、期初予想より売り上げを8億円、営業利益、経常利益を6億円、純利益を4億円それぞれ引き上げ、売り上げ180億円(前期比3.3%増)、営業利益19億円(同17.4%増)、経常利益19億3000万円(同22.8%増)、純利益13億円(同22.8%増)と続伸を見込み、純利益は、前2020年5月期の過去最高(10億5800万円)を連続更新する。期初予想では、昨年1月末から特需が発生したウイルス除菌用のアルコール製剤の供給量ひっ迫状態が徐々に解消しつつあるとして減収減益転換を予想していたが、なお手指消毒剤などの出荷増が続き、新製品としてスーパーのレジなどに設置された飛沫防止用のアクリル製パーティションの洗浄剤「ケミガード」などを次々に開発・発売したことなどが寄与した。

 ただ、同社の今期業績は、昨年9月に発表した今期第1四半期(2020年6月~8月期、1Q)業績が、前年同期比8.8%増収、2.45倍営業増益、2.34倍経常増益、96.7%純益増益と大幅続伸して着地し、株価も高値反応しており、12月の業績上方修正時は、材料出尽くし感を強めた。しかし緊急事態宣言の再発出は、首都圏の1都3県に続き、関西圏、中部地方と対象地域が拡大し、昨年の緊急事態宣言と同様に全国一斉に拡大される可能性もあり、業績の再上ぶれも期待される。

■PERは13倍と割安でまず最高値調整幅の3分の1戻し

 株価は、昨年3月にコロナ・ショック安でいったん昨年来安値1596円に突っ込んだが、同1月末からアルコール製剤の注文が急増し休日返上で増産に取り組んでいると開示したことを手掛かりにストップ高を交えて急騰、6月に上場来高値6720円まで買い進まれ年初来安値から4.2倍化した。同高値からは、今期業績の減収減益転換予想などが響いて今度はストップ安を交えて下値を探り、今期1Qの好決算で3680円の戻り高値をつける場面もあったが、今期業績の上方修正では材料出尽くしとして2820円と売られ3000円大台固めを続けてきた。PERは13倍台と割安でテクニカル的にも上場来高値から約60%調整と陰の極を示唆しており、まず最高値からの調整幅の3分の1戻しの4100円台にリバウンドしよう。

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