エスプールは20年11月期大幅増収増益、21年11月期も増収増益予想

(決算速報)
 エスプール<2471>(東1)は1月13日の取引時間終了後に20年11月期連結業績を発表した。計画超の大幅増収増益だった。主力2事業(人材派遣、障がい者雇用支援)が好調だった。21年11月期も増収増益・連続増配予想としている。収益拡大基調だろう。株価はボックス展開の形だが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■20年11月期は計画超の大幅増収増益、21年11月期も増収増益予想

 20年11月期の連結業績は、売上高が19年11月期比19.9%増の210億09百万円、営業利益が38.9%増の22億28百万円、経常利益が37.1%増の22億29百万円、純利益が46.0%増の15億80百万円だった。計画超の大幅増収増益で過去最高を更新した。配当は1円30銭増配の3円30銭(期末一括)とした。

 ビジネスソリューション事業は15.5%増収で6.9%増益だった。障がい者雇用支援(21%増収)は、新型コロナウイルスの影響で第3四半期まで計画を下回っていたが、第4四半期に急回復して過去最高の受注・販売を達成した。EC通販発送代行(14%増収、配送費除く実質ベースでは30%増収)も巣ごもり消費拡大で伸長だった。人材ソリューション事業は21.8%増収で48.5%増益だった。コールセンター派遣(28%増収)がスポット案件も寄与して計画以上に伸長した。

 21年11月期連結業績予想は、売上高が20年11月期比18.0%増の248億円、営業利益が12.2%増の25億円、経常利益が11.6%増の24億88百万円、純利益が3.5%増の16億35百万円としている。配当予想は80銭増配の4円10銭(期末一括)である。

 増収増益・連続増配予想である。ビジネスソリューション事業は27.2%増収で15.7%増益、人材ソリューション事業は14.8%増収で9.8%増益の計画としている。引き続き主力2事業(人材派遣、障がい者雇用支援)が好調に推移する見込みだ。

 なお新・中期経営計画を策定し、目標数値に25年11月期の売上高410億円、営業利益50億円を掲げた。収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価はボックス展開の形だが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。1月13日の終値は756円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS20円70銭で算出)は約37倍、時価総額は約597億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る