ベステラが反発、新株予約権による「希薄化」を一日で織り込む感触

■調達資金25.9億円は脱炭素化で発生する解体需要への対応などに

ベステラ<1433>(東1)は1月22日、反発基調となり、9時30分には1828円(35円高)まで上げる場面をみせて強い展開になっている。

 1月20日の夕方に新株予約権(第9回、10回)の発行による資金調達(手取り概算額約25億8900万円)を発表し、発行株数が増えるため、既存株主にとっては最大16.28%の株式価値の「希薄化」が発生する見込みとしたが、これを先取る下げは21日の5.9%安(112円安の1793円)で一巡した感触になった。

 プラント設備解体事業が主軸で、調達資金の主な使途は、(1)脱炭素化に向けた設備の廃止措置に向けた分野、(2)風力発電設備の解体に関連する分野、(3)3D事業価値追求のためのデジタル関連分野、(4)解体施工技術の高度化を目的とした専門工事分野、などの重点分野を中心としたM&A投資資金などに充当する。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る