ALiNKインターネットは下値固め完了、22年2月期収益回復期待
- 2021/1/29 08:53
- 株式投資ニュース
ALiNKインターネット<7077>(東マ)は天気予報専門サイト「tenki.jp」を運営している。21年2月期減収減益予想としているが、上振れ余地がありそうだ。また22年2月期の収益回復を期待したい。株価は戻り高値圏から反落して水準を切り下げたが、下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。
■天気予報専門サイト「tenki.jp」を運営
天気予報・防災情報・季節情報を配信する天気予報専門メディアで、天気予報専門サイト「tenki.jp」運営(日本気象協会と共同運営)を主力としている。
収入は運用型広告が9割以上を占める。20年2月期のPV数は約48億PV、また20年2月末時点のtwitterアカウントは約283万フォロワーだった。
■21年2月期減収減益予想、22年2月期収益回復期待
21年2月期の業績(非連結)予想は、売上高が5億50百万円~6億20百万円(20年2月期比31.2%減~22.4%減)、営業利益が1億円~2億10百万円(同73.5%減~44.3%減)、経常利益が90百万円~2億円(同75.4%減~45.4%減)、そして純利益が1億10百万円~1億80百万円(同60.9%減~35.9%減)としている。気象庁ホームページ広告運用業務の影響を考慮してレンジ予想としている。
第3四半期累計は売上高が前年同期比20.0%減の4億75百万円、営業利益が37.5%減の1億93百万円だった。天候の安定(前年は10月の過去最強クラス台風19号の上陸でPV数も過去最大の特異的な数値を記録した反動)や、新型コロナウイルスによる外出自粛などの影響でPV数が減少し、広告単価も低下した。
通期は新型コロナウイルスの影響や気象庁ホームページ広告運用業務の影響も考慮してレンジ予想としている。なお気象庁ホームページへのWeb広告掲載は1月12日に再開したが、売上への影響を算定中としている。
第3四半期累計の進捗率は通期レンジ予想上限値に対して売上高が76.6%、営業利益が91.9%である。通期上振れ余地がありそうだ。また22年2月期の収益回復を期待したい。
■株価は下値固め完了
株価は20年9月の戻り高値圏から反落して水準を切り下げたが、下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。1月28日の終値は2258円、時価総額は約47億円である。