東名は調整一巡、21年8月期増収・営業増益予想で1Q順調

株式市場 銘柄

 東名<4439>(東1)は中小企業向け光回線サービスのオフィス光119事業を主力としている。21年8月期増収・営業増益予想で、第1四半期は2桁営業増益と順調だった。通期ベースでも好業績を期待したい。株価は上値を切り下げる形でやや軟調展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■中小企業向け光回線サービスが主力

 中小企業向け光回線サービスの「オフィス光119」事業を主力として、電力小売取次サービス「オフィスでんき119」や情報端末機器販売などのオフィスソリューション事業、来店型保険ショップ運営のファイナンシャル・プランニング事業も展開している。

 中期成長戦略として「オフィス光119」事業を中心とするストック収益の拡大を推進している。

■21年8月期増収・営業増益予想で1Q順調

 21年8月期の連結業績予想は売上高が20年9月期比4.4%増の120億20百万円、営業利益が8.8%増の9億09百万円、経常利益が6.1%増の9億79百万円、純利益が0.6%減の6億08百万円としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比7.3%増の30億14百万円で、営業利益が14.0%増の2億07百万円だった。ファイナンシャル・プランニング事業は新型コロナウイルスの影響で来店客数が減少して6.0%減収だったが、主力の「オフィス光119」事業がストック収益の積み上げで5.3%増収と順調に推移し、オフィスソリューション事業がPC・サーバー・UTMの好調で21.3%増収と大幅伸長した。なおストック売上比率は84.7%だった。

 通期もストック型ビジネスの「オフィス光119」事業が牽引して増収・営業増益予想としている。第1四半期の進捗率は売上高25.1%、営業利益22.8%と概ね順調だった。通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価(20年7月3日付で東証マザーズおよび名証セントレックスから東証1部および名証1部に市場変更)は、上値を切り下げる形でやや軟調展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。1月28日の終値は1093円、時価総額は約80億円である。

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