ジェイテックは21年3月期3Q累計営業赤字、通期予想公表して営業赤字予想

(決算速報)
 ジェイテック<2479>(JQ)は1月29日の取引時間終了後に21年3月期第3四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で減収・営業赤字だった。通期予想を公表して減収・赤字予想とした。当面は厳しい状況だが、期末に向けて徐々にテクノロジストの稼働が進む見込みとしている。22年3月期の収益回復を期待したい。株価は安値圏でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。業績悪化を織り込み済みであり、通期予想公表でアク抜け感につながる可能性がありそうだ。

■21年3月期3Q累計減収・営業赤字、通期予想公表して営業赤字予想

 21年3月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比8.6%減の20億61百万円、営業利益が44百万円の赤字(前年同期は87百万円の黒字)、経常利益が46.1%減の46百万円、純利益が87.1%減の6百万円だった。新型コロナウイルスの影響で減収・営業赤字だった。

 技術職知財リース事業は6.7%減収だった。テクノロジストの稼働日数・時間が減少した。一般派遣およびエンジニア派遣事業は51.4%減収だった。住宅展示場等への派遣需要が大幅減少した。営業外収益に助成金収入87百万円、受取補償金4百万円を計上して、経常利益と純利益は黒字だった。

 なお四半期別の営業利益は、第1四半期が21百万円の赤字、第2四半期が18百万円の赤字、第3四半期が5百万円の赤字だった。

 通期連結業績予想を公表して、売上高が20年3月期比9.6%減の27億42百万円、営業利益が1億02百万円の赤字(20年3月期は1億41百万円の黒字)、経常利益が85.0%減の21百万円、純利益が98.9%減の1百万円とした。

 当面は厳しい状況だが、期末に向けて徐々にテクノロジストの稼働が進む見込みとしている。22年3月期の収益回復を期待したい。

■株価は業績悪化を織り込み済み

 株価は安値圏でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。業績悪化を織り込み済みであり、通期予想公表でアク抜け感につながる可能性がありそうだ。上放れを期待したい。1月29日の終値は169円、時価総額は約14億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る