リックソフトは底打ち感、21年2月期大幅増収増益予想
- 2021/2/2 08:39
- 株式投資ニュース
リックソフト<4429>(東マ)はソフトウェア販売のツールソリューション事業を展開している。21年2月期大幅増収増益予想である。第3四半期累計は増収増益と概ね順調だった。通期ベースでも好業績を期待したい。株価は12月の安値圏から反発して底打ち感を強めている。出直りを期待したい。
■ツールソリューション事業を展開
調査・分析から設計・構築・稼働・運用に至る一連のサービスを提供するツールソリューション事業を展開している。ツールとはPC上で利用するソフトウェアのことで、Atlassian社製品を中心に30社を超えるツール(ソフトウェア)を販売している。サービス区分はライセンス&SIサービス、クラウドサービス、自社ソフト開発としている。
20年2月にはSCSK<9719>とパートナーシップ契約を締結した。21年1月には「Atlassian Cloud」向けのサポートサービス「サポートプラス」を開始する。
■21年2月期大幅増収増益予想
21年2月期連結業績予想は、売上高が19年2月期比26.5%増の39億06百万円、営業利益が34.3%増の5億40百万円、経常利益が35.3%増の5億44百万円、純利益が31.0%増の3億78百万円としている。Atlassian社製品を中心とする売上拡大で大幅増収増益予想である。
第3四半期累計は、売上高が前年同期比19.5%増の28億39百万円、営業利益が3.7%増の3億65百万円、経常利益が4.6%増の3億63百万円、純利益が26.3%増の2億66百万円だった。
ライセンスは25.9%増収、クラウドサービスは18.1%増収、自社ソフト開発は21.1%増収だった。一部で新型コロナウイルスによる活動停滞や作業進捗遅れの影響を受けたが、概ね順調に推移し、ライセンスの大口案件も寄与した。利益面は戦略的支出による人件費などの増加を増収効果で吸収した。
第3四半期累計の進捗率は売上高が72.6%、営業利益が67.6%である。通期ベースでも好業績を期待したい。
■株価は底打ち感
株価は12月の安値圏から反発して底打ち感を強めている。出直りを期待したい。2月1日の終値は3880円、時価総額は約169億円である。