【編集長の視点】シグマ光機は増益転換の業績上方修正を見直し割安修正の反発

編集長の視点

 シグマ光機<7713>(JQS)は、前日2日に20円高の1369円と6営業日ぶりに反発して引けた。同社株は、今年1月12日に今2021年5月期業績を上方修正し、期初の連続減益予想が増益転換するとしてマドを開けて急伸し、このマド埋めを続けてきたが、ほぼ一巡したとして半導体関連の割安株買いが再燃した。テクニカル的にも、マド開けの急伸で25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現し、上昇トレンド転換したとしてサポート材料視されている。

■半導体需要回復で光学素子、薄膜製品などの売り上げが増加

 同社の今5月期業績は、売り上げを期初予想より2500万円引き下げたが、営業利益を1億6000万円、経常利益を1億8500万円、純利益を1億6000万円それぞれ引き上げ、売り上げ84億8500万円(前期比0.1%減)、営業利益8億2000万円(同15.2%増)、経常利益9億5000万円(同13.1%増)、純利益6億7000万円(同12.5%増)と見込み、2期ぶりに増益転換する。同時発表の今期第2四半期(2020年6月~11月期、2Q)累計業績も、期初予想を上ぶれて着地しており、フラットパネルディスプレイ・電子部品・半導体業界の需要が回復基調で推移していることから、産業分野向けの光学素子や薄膜製品、光学システム製品などの売り上げが増加し、製品ポートフォリオの改善や生産の効率化、全社的な経費削減も加わったことなどが要因となった。

 また約10億円を投資して日高工場(埼玉県日高市)に建設した新工場が、昨年2月に竣工し同5月から稼働を開始したことも生産能力の向上と生産性のアップに寄与している。今期配当は、年間40円(前期実績40円)を安定継続の予定である。

■上昇トレンド転換のGCを示現しマド埋めを終わりまず昨年来高値奪回へ

 株価は、昨年1月に米中貿易摩擦の影響で前期業績を下方修正し、新型コロナウイルス感染症による世界同時株安にも巻き込まれて昨年来安値880円へ急落し、売られ過ぎ修正と量子コンピュータ関連株人気で1000円大台までリバウンド、9月にマドを開けて1386円高値まで買われたあと、1100円台固めを続け、今年1月の業績上方修正とともにマドを開けて1473円へ急伸、マド埋めの調整局面となっていた。PERは14倍台、PBRは0.72倍、配当利回りは2.92%と半導体関連株として割安であり、GC示現で上昇トレンド転換を示唆したここからは、今年1月高値1473円抜けから昨年1月の昨年来高値1747円を奪回し、上値チャレンジに弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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