SREホールディングスは高値更新の展開、21年3月期は上方修正して大幅増収増益予想
- 2021/2/3 08:51
- 株式投資ニュース
SREホールディングス<2980>(東1)はAIクラウド&コンサルティング事業および不動産事業を展開している。21年3月期は上方修正して大幅増収増益予想としている。先行投資を吸収して収益拡大基調を期待したい。株価は上場来高値更新の展開だ。目先的にはやや過熱感もあるが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。
■AIを活用したクラウドサービスや不動産仲介などを展開
旧ソニー不動産で、AI×リアルのOnly Oneカンパニーとして高成長を目指している。事業区分は21年3月期から、AIクラウド&コンサルティング事業(クラウドサービス、コンサルティングサービス、不動産仲介業務支援サービス)、不動産事業(不動産仲介サービス、セルフ売却、おうちダイレクト活用による不動産仲介サービス、スマートホームサービス)としている。
20年1月AIマーケティングオートメーションツールを提供開始、20年3月土地・戸建対応AI不動産価格推定エンジンを開発、20年5月不動産売買契約書類作成クラウドサービスを開始した。また21年1月には九州シー・アンド・シーシステムズ(QCCS)の株式取得・子会社化(株式譲渡実行日は21年4月以降の予定)に向けた基本合意書を締結した。
■21年3月期は2回目の上方修正で大幅増収増益予想
21年3月期の連結業績予想(7月30日に上方修正、1月29日に2回目の上方修正)は、売上高が20年3月期比92.2%増の74億円、営業利益が40.6%増の10億50百万円、経常利益が39.4%増の10億円、純利益が39.4%増の6億60百万円としている。
第3四半期累計は売上高が前年同期比35.0%増の29億94百万円、営業利益が14.0%減の3億77百万円、経常利益が12.3%減の3億65百万円、純利益が13.1%減の2億31百万円だった。
新型コロナウイルスの影響で不動産仲介サービスの対面営業を自粛したため減益だったが、AIクラウド&コンサルティング事業は顧客獲得が計画以上に伸長した。AIクラウド&コンサルティング事業は16.8%増収で11.5%増益、不動産事業は43.1%増収だが赤字拡大した。
第3四半期累計は減益だったが、通期ベースでは大幅増益予想としている。AIクラウド&コンサルティング事業では、クラウドサービス有料課金契約社数やコンサルティング案件獲得数が想定以上に伸長している。不動産事業では仲介サービスが回復傾向であり、第4四半期にスマートホームサービスAIFLATの売却を予定している。先行投資を吸収して収益拡大基調を期待したい。
■株価は上値試す
株価(20年12月23日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は急伸して上場来高値更新の展開だ。目先的にはやや過熱感もあるが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。2月2日の終値は4935円、時価総額は約754億円である。