5日上場のQDレーザは買い気配のまま公開価格の45%高(10時30分過ぎ)

株式市場 IPO 鐘

■世界で初めて通信用の電流無調整量子ドットレーザ開発量産  

 2月5日新規上場となったQDレーザ<6613>(東マ)は買い気配で始まり、10時30分過ぎには公開価格340円を45%上回る493円の買い気配となっている。まだ初値はついていない。

 量子ドットレーザ技術の事業化を目指す先駆者として、2006年に(株)富士通研究所のスピンオフベンチャーとしてスタートし、通信・産業・医療・民生用の広い分野で新しい半導体レーザソリューションを提供する。

 今期・2021年3月期の業績見通し(個別、会社発表)は、売上高が974百万円(前期比28.7%増)、営業損失688百万円(前期は1207百万円の損失)、当期純損失904百万円(同1240百万円の損失)。

 これまでに、世界で初めて通信用の電流無調整量子ドットレーザの開発と量産に成功するとともに、精密加工用ピコ短パルスDFBレーザ、生命科学用の電流注入型緑・黄緑・橙色レーザ、シリコン光回路用の量子ドットレーザアレイ、眼科検査機器用の広帯域利得チップ、そして、網膜走査型レーザアイウェア等の独創的な製品を次々に生み出してきた。

 網膜走査型レーザアイウェアは、医療用への応用を経て、一般消費者向けウェアラブル情報端末として世界的に普及する可能性があるという。(HC)

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