生化学工業は21年3月期通期予想を上方修正して営業・減益幅縮小

(決算速報)
 生化学工業<4548>(東1)は2月5日の取引時間終了後に21年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響や研究開発費の増加などで減収、営業・経常減益だった。通期予想は上方修正した。海外医薬品などの売上が従来予想を上回り、受取ロイヤリティーの増加なども寄与して営業・経常減益幅が縮小する見込みだ。株価は徐々に下値を切り上げて反発の動きを強めている。上方修正も好感して出直りを期待したい。

■21年3月期3Q累計は営業・経常減益、通期予想を上方修正

 21年3月期第3四半期累計連結業績は売上高が前年同期比10.4%減の208億13百万円、営業利益が55.3%減の14億59百万円、経常利益が45.4%減の21億13百万円、純利益が前期計上の固定資産減損損失が一巡して18億79百万円の黒字(前年同期は97億81百万円の赤字)だった。

 新型コロナウイルスによる外来受診の減少、国内の薬価引き下げ、研究開発費の増加などで減収、営業・経常減益だった。医薬品事業は13.6%減収だった。医薬品原体・医薬品受託製造は84.6%増収と大幅伸長したが、国内医薬品が16.2%減収、海外医薬品が22.3%減収だった。LAL事業は新型コロナウイルスの影響が限定的で1.4%増収と堅調だった。コスト面では、国内薬価引き下げや売上構成比変化で原価率が上昇し、研究開発費が20.7%増加した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高69億72百万円で経常利益6億10百万円、第2四半期は売上高65億61百万円で経常利益3億80百万円、第3四半期は売上高72億80百万円で経常利益10億15百万円だった。

 通期の連結業績予想は上方修正して、売上高が20年3月期比4.0%減の275億円、営業利益が56.6%減の8億50百万円、経常利益が48.5%減の20億50百万円、純利益が17億円の黒字(20年3月期は108億39百万円の赤字)とした。従来予想に比べて営業・経常減益幅が縮小する見込みだ。

 海外医薬品およびLAL事業の海外販売における新型コロナウイルスの影響が想定より軽微となり、売上高が従来予想を上回る。コスト面では研究開発費が従来予想を上回るが増収効果でカバーし、経常利益と純利益は海外製品に関連する受取ロイヤリティーの増加も寄与する見込みだ。

■株価は反発の動き

 株価は安値圏でモミ合う展開だが、徐々に下値を切り上げて反発の動きを強めている。上方修正も好感して出直りを期待したい。2月5日の終値は1074円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS30円13銭で算出)は約36倍、時価総額は約610億円である。

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