CRI・ミドルウェアは朝安のあと持ち直す、第1四半期は売上高43%増加

■連結営業利益は6%増だがゲーム事業の利益は23%増加

 CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)は2月10日、朝安のあと次第に持ち直し、取引開始後の1933円(313円安)を下値に10時30分過ぎには1963円(283円安)前後で推移している。

 9日の取引終了後に第1四半期の連結決算(2020年10~12月)を発表し、連結営業利益は6700万円(前年同期比5.9%増)、純利益は4500万円(同12.0%減)だった。しかし、M&A新会社の寄与などで売上高は43%増加。部門別の利益では、主力のゲーム事業のセグメント利益が同23.1%増加した。


■「売り上げ、利益とも第4四半期に集中する傾向」

 第1四半期(20年10~12月)は、主力製品のミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェア)」のライセンス売上について一括契約を締結したことや、(株)アールフォース・エンターテインメントの損益計算書を前年第4四半期より新たに連結化したことなどにより、売上高が6.86億円(前年同期比42.9%増)と大きく底上げされた。

 利益面では、ゲーム事業のセグメント利益が前年同期比23.1%増加した一方、エンタープライズ事業は前年同期にあった一括ライセンス売り上げがなくなった影響を吸収しきれず536万円の損失に転換。連結ベースの営業利益は6700万円(同5.9%増)となり、純利益は4500万円(同12.0%減)となった。同社の収益傾向は「売り上げ、利益とも第4四半期に集中する傾向がある」(田中克己常務取締役)という。9月通期の連結業績見通しは据え置いた。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る