ニプロが一段高、ワクチン無駄にならない注射器が注目され材料株妙味を増す
- 2021/2/17 09:18
- 材料でみる株価
■「対応できるメーカーはごく少数」「政府から増産要請」と伝えられる
ニプロ<8086>(東1)は2月17日も一段高で始まり、取引開始後は9%高の1547円(128円高)まで上げて2019年1月以来の1500円台に進んでいる。
この日から新型コロナワクチンの医療従事者向け接種が始まり、その注射器の針の根元に「液だまり」があるため薬液(ワクチン)を完全に使い切れず、当初1瓶で6回接種する予定が同5回に減るとされている問題を巡り、薬液が無駄にならない「ローデッドタイプ」注射器のメーカーとして注目されている。
「筋肉注射用の長い針を含めて対応できるメーカーはごく少数で(中略)、日本ではニプロなどに限られる。ニプロはタイの工場で増産準備を進めている」(日本経済新聞2月14日付朝刊)と伝えられ、材料視されている。また、16日朝はテレビ情報番組で「政府から増産要請を受け即応体制を敷いた」などと伝えられた。(HC)