【株式市場】米国の新型コロナ変異株など注視され日経平均は後場一段安、2月5日以来の2万9000円割れ

株式

◆日経平均は2万8966円01銭(1202円26銭安)、TOPIXは1864.49ポイント(61.74ポイント安)、出来高概算(東証1部)は16億8876万株

 2月26日(金)後場の東京株式市場は、昼の時間帯に米国の東部、西部で各々別の新型コロナ変異株を発見と伝えられたことなどを受け、日経平均はジリ安から次第に急落商状となり、14時過ぎに下げ幅1000円を超えた。中で、日本航空<9201>(東1)JR東日本<9020>(東1)は前場より値を戻して推移。日経平均の終値での2万9000円割れは2月5日以来となった。

■新規上場の2銘柄は逆行高となり好調スタート

 後場は、荏原実業<6328>(東1)が13時過ぎにかけて一段と強含み、東京電力HD<9501>(東1)グループと蓄電池の共同展開などが材料視され、中央発條<5992>(東1)は午前10時の株式4分割発表が注目されて高値圏で推移。扶桑電通<7505>(東2)は大阪などでの緊急事態宣言の解除を控え体温など測定するAIサーマルカメラに需要に期待とされ一段高。ソレイジア・ファーマ<4597>(東マ)はアストラゼネカの新型コロナワクチンの受託製造が材料視され一段ジリ高。アサカ理研<5724>(JQS)は半導体や希少金属などの重要物資の確保を米国が同盟国内で確保する構想が追い風とされ次第高。

 26日は2銘柄が新規上場となり、coly(コリー)<4175>(東マ)は後場13時23分に公開価格4130円の2.1倍の8450円で初値をつけ、9890円まで上げて終値は8140円。室町ケミカル<4885>(JQS)は前場11時23分に公開価格820円を74%上回る1424円で初値をつけ、後場寄り後に1624円まで上げ、大引けは1462円。

 東証1部の出来高概算は16億8876万株(前引けは7億3432万株)、売買代金は3兆6213億円(同1兆1897億円)。1部上場2194銘柄のうち、値上がり銘柄数は172(前引けは394)銘柄、値下がり銘柄数は1985(同1733)銘柄。

 また、東証33業種別指数は前引けに続いて全33業種が値下がりし、値下がり率の小さい業種は、鉱業、石油/石炭、空運、電力/ガス、水産/農林、海運、保険、陸運、銀行、卸売り、繊維製品、などだった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る