アルテリア・ネットワークスは反発して基調転換、21年3月期増収増益予想
- 2021/3/17 08:41
- 株式投資ニュース
アルテリア・ネットワークス<4423>(東1)は、通信・インターネットサービスを法人向けおよびマンション向けに展開している。21年3月期は主要サービスが伸長して増収増益予想としている。エリア拡大や5G関連ビジネス拡大などで中期的にも収益拡大基調を期待したい。株価は12月の昨年来安値圏から下値を切り上げて反発の動きを強めている。基調転換して戻りを試す展開を期待したい。
■通信・インターネットサービスを展開
丸紅<8002>系で、自社保有の光ファイバ網を活用した各種通信・インターネットサービスを、法人向けおよびマンション向けに展開している。マンション向けの一括提供型インターネット接続サービスは首位である。
成長戦略としてARTERIA光エリア拡大や、5G向け超高速回線サービス強化などを推進している。またマンション居住者向けビジネス(D2C)では、スマートロックなどの付帯サービスの拡充を図るとともに、SD-WAN技術を活用した通信サービス基盤を構築して、新サービスの開始を検討(事業開始22年3月期第1四半期予定)している。
■21年3月期増収増益予想
21年3月期連結業績(IFRS)予想は、売上高が20年3月期比1.4%増の522億35百万円、営業利益が2.1%増の88億54百万円、親会社所有者帰属当期利益が2.0%増の54億01百万円としている。
第3四半期累計は、売上高が前年同期比2.4%増の391億05百万円、営業利益が4.8%減の63億45百万円、四半期利益が4.8%減の39億09百万円だった。主力サービスは順調に伸長したが、一部サービスにおいて新型コロナウイルスによるマイナス影響を受け、トラヒック増に対応するコストが想定以上に発生したため減益だった。
通期は顧客の新規投資延期・抑制による受注活動停滞など、新型コロナウイルス影響を想定して小幅増収増益にとどまる予想としているが、第3四半期累計の進捗率は売上高が74.9%、営業利益が71.7%と概ね順調だった。エリア拡大や5G関連ビジネス拡大などで中期的にも収益拡大基調を期待したい。
■株価は反発して基調転換
株価は12月の昨年来安値圏から下値を切り上げて反発の動きを強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線を回復した。基調転換して戻りを試す展開を期待したい。3月16日の終値は1717円、時価総額は約859億円である。