ピクスタは底打ち、21年12月期は先行投資で減益だが中期成長期待
- 2021/3/17 08:39
- 株式投資ニュース
ピクスタ<3416>(東マ)は、デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」運営を主力としている。21年12月期は先行投資負担で減益予想としている。当面は戦略投資が先行する形だが中期成長を期待したい。なおコロナ収束後もリモートワーク主体の働き方に移行することを決定し、21年2月に本社を縮小移転した。株価は上値を切り下げる形で軟調だったが、20年3月の上場来安値を割り込むことなく反発して底打ち感を強めている。減益予想の織り込み完了して出直りを期待したい。
■デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」を運営
インターネット上で写真・イラスト・動画等のデジタル素材を販売するオンラインマーケットプレイス「PIXTA」運営(PIXTA事業)を主力として、クリエイティブ・プラットフォームを展開している。国内外のクリエイターからクラウドソーシング形式でデジタル素材を収集し、素材を必要とする法人・個人向けに販売する。
新規事業として、出張撮影プラットフォーム「fotowa」(fotowa事業)や、スマホ写真マーケットプレイス「Snapmart」(Snapmart事業)も展開している。
■21年12月期は先行投資負担で減益予想
21年12月期の連結業績予想は、売上高が20年12月期比5.9%増の27億80百万円、営業利益が59.4%減の15百万円、経常利益が95.6%減の1百万円、当期純利益が0百万円(20年12月期は1億12百万円の赤字)としている。
売上面は新型コロナウイルスの影響継続を想定するが、取扱高が伸長して増収予想としている。PIXTA事業は2.6%増収、fotowa事業は35.3%増収、Snapmart事業は46.2%増収の計画である。利益面はPIXTA事業が安定的に収益を創出できる体制となったが、fotowa事業の認知度向上に向けた先行投資を継続するため、広告宣伝費の増加で減益予想としている。当面は戦略投資が先行する形だが中期成長を期待したい。
■株価は底打ち
株価は上値を切り下げる形で軟調だったが、20年3月の上場来安値を割り込むことなく反発して底打ち感を強めている。減益予想の織り込み完了して出直りを期待したい。3月16日の終値は1120円、時価総額は約25億円である。