いすゞ、日野、トヨタが商用事業で連携し新会社を設立、「CASE」対応などを加速
- 2021/3/24 19:01
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■トヨタはいすゞの株式5%取得、いすゞも同額規模でトヨタ株を取得
いすゞ自動車<7202>(東1)と日野自動車<7205>(東1)、およびトヨタ自動車<7203>(東1)=社名順は発表文準拠=は3月24日の15時、商用事業で新たな協業に取り組むことに合意し、3社による新会社の設立とトヨタ・いすゞの資本提携などを発表した。日野自はトヨタの連結会社。
豊田章男トヨタ自動車代表取締役社長は、15時からの共同会見中継で、「私が接着剤のような役割を果たせれば」などと口火を切り、構想などを語った。
■新たな協業で輸送課題解決やカーボンニュートラル実現など目指す
いすゞと日野が培ってきた商用事業基盤に、トヨタの「CASE」(Connected:コネクティッド、Autonomous/Automated:自動化、Shared:シェアリング、Electric:電動化)技術を組み合わせることで、CASEの社会実装・普及に向けたスピードを加速し、輸送業が抱える課題の解決やカーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目指す。
3社は、小型トラック領域を中心に、EV・FCV、自動運転技術、電子プラットフォームの開発に共同で取り組む。EV・FCVについては、3社が共同で取り組むことで車両コストの低減をはかるとともに、福島県における水素社会実証へのFCトラックの導入をはじめ、インフラと連携した社会実装を進め、普及に向けた取り組みを加速させる。
新会社は「Commercial Japan Partnership Technologies(コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ)株式会社」。資本金は1000万円(資本構成:トヨタ80%、いすゞ10%、日野10%)。事業開始時期は2021年4月1日。
これらの協業の円滑な構築・推進を目指すため、いすゞとトヨタは資本提携を行い、トヨタは、いすゞの普通株式3900万株(第三者割当後の議決権割合5.02%)、総額428億円を取得する予定。また、いすゞは市場買付により同額規模のトヨタ株式を取得する予定とした。(HC)