【株式市場】米投資会社の損失問題など注視され日経平均は一時101円安まで軟化し一進一退

株式

◆日経平均は2万9369円16銭(15円36銭安)、TOPIXは1972.21ポイント(21.13ポイント安)、出来高概算(東証1部)は6億2065万株

 3月30日(火)前場の東京株式市場は、日経平均が取引開始後の93円68銭高(2万9478円20銭)を上値にダレ模様となり、11時にかけて100円63銭安(2万9283円89銭)まで軟化し、上値の重い展開となった。アドバンテスト<6857>(東1)は続伸など半導体株が総じて高く、日本航空<9201>(東1)なども高いが、米投資会社に大きな「追証」が発生したことなどで様子見姿勢もあった。

 ただ、今日は3月期末配当落ち日になり、日経平均は理論上175円ほど安い水準が前日比変わらずになる。このため、強弁すると実質的には小高い前引けということができる。

野村HD<8604>(東1)は朝方の4%安を下値に一進一退となり、昨29日の16%安からは下げ渋ったが、米投資会社との取引で「多額の損害が生じる可能性」との29日発表などが気にされ戻りが鈍い。マーチャント・バンカーズ<3121>(東2)は「NFT」(ブロックチェーンによるデジタル証明)新事業などが材料視され急伸。gooddaysHD<4437>(東マ)はスタートアップ企業支援会社への資本参加提携が材料視され急伸。ジオコード<7357>(JQS)はGoogle広告との機能接続発表が注目されストップ高。

新規上場のAppier Group(エイピアグループ)<4180>(東マ)は9時49分に公開価格1600円を27%上回る2030円で売買が成立し初値をつけ、その後は同37%高の2198円まで上げ、前引けは2066円。スパイダープラス<4192>(東マ)は10時33分に公開価格1160円を48%上回る1722円で初値をつけ、その後は同57%高の1825円まで上げ、前引けは1700円。

 東証1部の出来高概算は6億2065万株、売買代金は1兆1911億円。1部上場2186銘柄のうち、値上がり銘柄数は407銘柄、値下がり銘柄数は1712銘柄。

 また、東証33業種別指数は3業種の値上がりにとどまり、空運、海運、ゴム製品、が高い。(HC)

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