【引け後のリリース】帝人がフリースに代わる画期的な快適素材を開発

引け後のリリース

■選択による性能低下など解決しタオルのような優れた吸水性能や独特な軽量感

帝人<3401>(東1)は4日の大引け後、グループの帝人フロンティア(本社:大阪市)が、ポリエステル100%でありながら優れた吸水性、ソフトな風合い、および独特の嵩高軽量感を併せ持つ、今までにない全く新しい快適素材「デルタTL」を開発したと発表した。2016年秋冬向けスポーツウェア用の重点プロモーション素材と位置付け、幅広く用途展開し、拡販を図っていく。

発表によると、「嵩高構造」を持つ代表的な合成繊維商品としては、同じポリエステル素材の「フリース」が広く使われているが、起毛商品であることから、洗濯による外観品位や吸水性能の低下、秋冬商品に限定されるなどの問題点があり、市場からは優れた機能性と新しい着用感を併せ持つ、全く新しい商品の開発ニーズが高まっていた。

新開発の快適素材「デルタTL」は、タオルのパイル構造に着目し、既にスポーツ素材として好評を得ている「デルタ」シリーズの技術と、このたび開発したパイル用の新規仮撚糸をベースとするテキスタイル技術との融合により、タオルのような優れた吸水性能とソフトな風合い、および独特な軽量嵩高感を併せ持つ「デルタTL」の開発に成功した。

帝人の株価は2014年10月頃からジリ高基調を続けており、この傾向の中で15年5月から再び上昇基調を強め、6月2日に498円まで上げて2007年以来の高値に進んだ。
業績は13年3月期を底に回復基調となり、16年3月期にかけても回復拡大の見込み。PERは18倍台のため割高感は強くないといえる。

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