三菱地所は自社株買いが好感され3月下旬につけた高値に向け出直る

■都心部の空室率13ヵ月連続上昇と伝わるが影響は限定的の様子

 三菱地所<8802>(東1)は4月9日、1949.0円(19.5円高)で始まり、3月29日につけた昨年1月以来の高値2047.5円に向けて出直っている。自社株買いを発表し好感買いが先行している。

 8日の16時、自己株式の取得(自社株買い)を発表し、2200万株(自己株式を除く発行済株式総数に対する割合1.64%)または取得総額300億円を上限に、2021年4月9日から22年3月31日まで実施するとした。

 逆風の材料としては、「オフィスビル仲介大手の三鬼商事(東京・中央)が8日発表した3月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率は5・42%で、2月から0・18ポイント上昇した。13カ月連続で上昇」(日本経済新聞4月9日付朝刊)と伝えられたが、影響は限定的のようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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