トレジャー・ファクトリーは22年2月期大幅増収増益予想

(決算速報)
 トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)は4月14日の取引時間終了後に21年2月期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で減収減益だが、下期は回復基調となった。22年2月期は過去最高水準となる新規出店やDXへの取り組みの効果で大幅増収増益予想としている。また意欲的な中期経営計画も発表した。収益拡大を期待したい。株価は水準を切り上げて年初来高値圏だ。大幅増収増益予想を評価して上値を試す展開を期待したい。

■21年2月期減収減益だが、22年2月期は大幅増収増益予想

 21年2月期連結業績は、売上高が20年2月期比2.0%減の187億35百万円、営業利益が88.6%減の1億06百万円、経常利益が82.4%減の1億74百万円だった。親会社株主帰属当期純利益は特別損失(減損損失1億39百万円)を計上して1億34百万円の赤字(20年2月期は5億15百万円の黒字)だった。配当は7円減配の10円(第2四半期末2円、期末8円)とした。

 減収減益だった。上期に新型コロナウイルスの影響(緊急事態宣言に伴う店舗臨時休業・営業時間短縮、外出自粛)を受け、成長投資に伴う費用増加も影響した。ただし下期は回復基調となった。なお単体ベースの既存店売上は95.6%だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高39億59百万円で営業利益2億21百万円の赤字、第2四半期は売上高44億17百万円で営業利益41百万円の赤字、第3四半期は売上高50億51百万円で営業利益2億64百万円の黒字、第4四半期は売上高53億07百万円で営業利益1億05百万円だった。売上は回復基調である。

 22年2月期の連結業績予想は、売上高が21年2月期比20.8%増の226億36百万円、営業利益が7.5倍の8億04百万円、経常利益が4.7倍の8億18百万円、親会社株主帰属当期純利益が5億37百万円(21年2月期は1億34百万円の赤字)としている。また配当予想は6円増配の16円(第2四半期末8円、期末8円)である。

 成長投資を継続して費用が増加するが、過去最高水準の新規出店(年間15店舗~20店舗の計画)や、DXへの取り組み強化による顧客利便性の向上などの効果で大幅増収増益予想としている。なお3月の売上高(単体ベース)は全店112.4%、既存店109.1%と好調だった。

 また中期経営計画では、目標値に24年2月期売上高278億円、経常利益13億円を掲げた。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて年初来高値圏だ。大幅増収増益予想を評価して上値を試す展開を期待したい。4月14日の終値は1049円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS47円50銭で算出)は約22倍、時価総額は約122億円である。

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