新日鐵住金は高値圏でモミ合う、底流のROE10%時代への期待
- 2015/6/8 12:43
- 株式投資ニュース
新日鐵住金<5401>(東1・1000株)は、2円60銭高の348円と値を上げ、年初来高値350円50銭(6月3日)に接近のあと伸び悩み340円台のモミ合いとなっている。
2012年に新日本製鉄と住友金属工業が統合して今年10月で3年、世界でミルタに次ぐ粗鋼生産第2位の実力。さらに、技術力、コスト競争力、グローバル対応力に磨きを加え「総合力世界No1鉄鋼メーカー」を目指している。
その骨子として国内製造ラインをグローバル展開のためのマザー工場としての位置を強化する。海外では195社の現地子会社を展開している。2017年度で売上高利益率及びROEの10%を目指している。規模の大きさだけでなく収益力向上という点がもっとも注目できるところであり、とくに、ROE10%目標によって株価4ケタの期待も膨らんでくるものとみられる。
2007年高値964円からの長期下降トレンドが一巡、2012年の143円をボトムに下値切り上げが続いている。足元では日経平均が最初のピークとなった2013年5月時点の同社高値359円更新が間近となっており長期下げ幅の半値戻し553円が中期で見込めそうである。
今期「未定」としていっる業績は遅くとも第2四半期に公表が予想され、このときが見直しのヤマ形成となりそうだ。仮に、予想利益1株利益30円接近なら上げ足を速めるだろう。