インフォネットは下値切り上げ、22年3月期収益拡大期待
- 2021/4/21 08:12
- 株式投資ニュース
インフォネット<4444>(東マ)は、コーポレートサイトを軸としたWEBマーケティング支援システムの開発・導入・運用支援を展開している。21年3月期大幅増収増益予想としている。22年3月期も収益拡大を期待したい。株価は反発力が鈍くモミ合い展開だが、徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。モミ合い上放れの展開を期待したい。
■WEBマーケティング支援システム開発・導入・運用支援を展開
コーポレートサイトを軸としたWEBマーケティング支援システムの開発・導入・運用支援を展開している。
自社開発オールインワン・WEBサイトコンテンツ管理システムのinfoCMSを活用したサービスを主力として、企業のWEBマーケティングやDX戦略を総合的に支援する。infoCMSはSaaS型国内CMS市場において5年連続シェア1位を獲得している。また周辺パッケージ商品としてAI搭載型チャットボットシステム「Q&Ai」なども強化している。
なお4月15日には、Webコミュニケーションサービスなどを展開するアイアクト(東京都中央区)を子会社化(株式譲渡実行日4月30日予定)すると発表した。
■21年3月期大幅増収増益予想、22年3月期も収益拡大期待
21年3月期の連結業績予想(連結決算開始)は、売上高が10億13百万円、営業利益が1億32百万円、経常利益が1億34百万円、親会社株主帰属当期純利益が83百万円としている。20年3月期の個別業績(売上高7億66百万円、営業利益11百万円)との比較で大幅増収増益予想となる。
第3四半期累計は売上高が6億円、営業利益が5百万円の赤字だった。売上面は前年同期比35.3%増収だった。サブスクリプション収益の積み上げで月額利用料収益が9.1%増収、新規案件獲得で受託開発が77.8%増収と伸長した。営業利益は増収効果や管理費用減少で赤字縮小(前年同期は93百万円の赤字)した。
第3四半期累計の進捗率は低水準の形だが、受託開発の納品が重なる第4四半期の構成比が高い収益特性があり、通期ベースで黒字を見込んでいる。さらに22年3月期も収益拡大を期待したい。
■株価は下値切り上げ
株価は反発力が鈍くモミ合い展開だが、徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。モミ合い上放れの展開を期待したい。4月20日の終値は1489円、時価総額は約29億円である。