日本アジアグループ:電力自由化見据え「料金最適化サービス」(特許取得)提供開始

■「山万」開発の「ユーカリが丘」(佐倉市)HEMS住宅で6月より

 グリーン・コミュニティの実現を目指す日本アジアグループ<3751>傘下の国際航業は、2016年4月実施の電力小売自由化を見据え、山万株式会社(東京都中央区)と共同して、山万が開発しているユーカリが丘(千葉県佐倉市)のホームエネルギーマネジメントシステ(HEMS)住宅を対象に、各住宅と電気事業者との契約の際役立つ「電気料金プラン最適化サービス」の提供を2社共同で6月より開始した。

 電力自由化に伴う市場規模は約8兆円ともいわれ、すでに自由化されている企業向けの小売事業や再生可能エネルギーを含む発電事業など全体で20兆円を超える電力市場の顧客獲得競争が激しさを増すと予想されている。

 同社が提供する「電気料金プラン最適化サービス」は、一般に実施されているアンケート形式ではなく、消費電力量の実測値データを使い、最も経済的な電気料金プランを提供するもので、特許取得した同社独自サービスである。

■HEMS付住宅購入者へアフターサービス:「HEMS設置効果を最大限に」

 山万は2011年から販売をスタートさせているHEMS設置住宅の購入者へのヒアリングで、電気料金の最適化が図られていない現状を把握。入居後のアフターサービスの一環として、HEMS設置効果を最大限に引き上げるよう、各家庭のHEMSから得る消費電力量データをもとに、国際航業の協力を得て「最も経済的な電気料金プラン」となる診断結果を、実験的に各家庭に提供する。

【ユーカリが丘HEMS住宅向けサービスの流れ】
asi1.jpg
※国際航業はHEMS付住宅以外にも本サービスを提供するため、計測機器の貸し出しサービスも行っている

■特許取得技術~「電気料金プラン選定システム」

 国際航業は、「電気料金プラン最適化サービス」の提供に先立ち今年3月「電気料金プラン選定システム(特許第5717113号)」特許を取得した。

 この技術は、消費電力を短期間モニタリングして、年間を通じた電力消費形態をモデルを推定し、契約可能な電気料金プランの中から最も安価なプランを判定する技術である。

・太陽光や蓄電池など創蓄省エネ設備を搭載した場合の効果もあわせて推定する技術も包含している。
・ハウスメーカーやディベロッパーなどBtoBの形態でサービス提供を開始したほか、自治体向け、電力小売参入事業者へのサービスもあわせて提供開始した。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る