エイトレッドは22年3月期も増収増益・連続増配予想

(決算速報)
 エイトレッド<3969>(東1)は4月22日の取引時間終了後に21年3月期業績(非連結)を発表した。クラウドサービスが牽引して計画を上回る大幅増収増益だった。22年3月期も増収増益予想で連続増配予想としている。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価は3月の直近安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■21年3月期大幅増収増益、22年3月期も増収増益・連続増配予想

 21年3月期の業績(非連結)は、売上高が20年3月期比18.6%増の19億24百万円、営業利益が33.1%増の7億83百万円、経常利益が34.4%増の7億90百万円、当期純利益が29.8%増の5億35百万円だった。配当は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。

 ワークフロー需要の拡大を背景に導入企業数が増加して、計画を上回る大幅増収増益だった。特にクラウドサービスのX-point Cloudが30.9%増収と大幅伸長した。パッケージソフトも13.7%増収と順調(X-pointがクラウドサービスへの移行で3.2%減収だが、大手・中堅企業向けAgileWorksが24.1%増収と大幅伸長)だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高3億98百万円で営業利益1億33百万円、第2四半期は売上高4億76百万円で営業利益1億97百万円、第3四半期は売上高4億56百万円で営業利益1億71百万円、第4四半期は売上高5億94百万円で営業利益2億83百万円だった。

 22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収増益・連続増配予想である。

 X-pointは引き続きクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX-point Cloudが伸長する見込みだ。特にX-point Cloudは21年4月に行ったメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は3月の直近安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。4月22日の終値は2367円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約29倍、時価総額は約177億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■北海道大樹町で飛行、安全性と着地精度を実証  ホンダ<7267>(東証プライム)の研究開発部門で…
  2. ■自社で自動運転システムを持たない企業にも施工自動化を提供  日立建機<6305>(東証プライム)…
  3. ■年間約36万人が犠牲に、二輪事故対策が急務  豊田合成<7282>(東証プライム)は6月11日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る