エイトレッドは22年3月期も増収増益・連続増配予想
- 2021/4/23 08:27
- 決算発表記事情報
(決算速報)
エイトレッド<3969>(東1)は4月22日の取引時間終了後に21年3月期業績(非連結)を発表した。クラウドサービスが牽引して計画を上回る大幅増収増益だった。22年3月期も増収増益予想で連続増配予想としている。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価は3月の直近安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。
■21年3月期大幅増収増益、22年3月期も増収増益・連続増配予想
21年3月期の業績(非連結)は、売上高が20年3月期比18.6%増の19億24百万円、営業利益が33.1%増の7億83百万円、経常利益が34.4%増の7億90百万円、当期純利益が29.8%増の5億35百万円だった。配当は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。
ワークフロー需要の拡大を背景に導入企業数が増加して、計画を上回る大幅増収増益だった。特にクラウドサービスのX-point Cloudが30.9%増収と大幅伸長した。パッケージソフトも13.7%増収と順調(X-pointがクラウドサービスへの移行で3.2%減収だが、大手・中堅企業向けAgileWorksが24.1%増収と大幅伸長)だった。
なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高3億98百万円で営業利益1億33百万円、第2四半期は売上高4億76百万円で営業利益1億97百万円、第3四半期は売上高4億56百万円で営業利益1億71百万円、第4四半期は売上高5億94百万円で営業利益2億83百万円だった。
22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収増益・連続増配予想である。
X-pointは引き続きクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX-point Cloudが伸長する見込みだ。特にX-point Cloudは21年4月に行ったメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。
■株価は上値試す
株価は3月の直近安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。4月22日の終値は2367円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約29倍、時価総額は約177億円である。