省電舎HDが再び動意、「温暖化ガス削減目標46%」受け昨年11月の大相場を想起

■昨年11月に大相場、まだ日柄整理が進んでないが期待は強い

 省電舎ホールディングス(省電舎HD)<1711>(東2)は4月23日、11%高の530円(54円高)まで上げた後も堅調で、再び上値を指向している。

 日本の温暖化ガス削減計画について、「菅義偉首相は22日午後、政府の地球温暖化対策推進本部で、2030年までの温暖化ガスの削減目標を13年度比で46%減にすると表明した。現状の26%減から大幅に上積みする」(日本経済新聞Webサイト4月22日より)などと伝えられ、関連銘柄として再び注目される形になった。

 昨2020年10月、政府はこの削減目標を大々的に打ち出し、同時に新車販売のすべてを電動車にする方針なども打ち出した。これを受け、省電舎HDの株価は10月中旬の300円台から動意づき、11月には急伸商状となって一時700円ちょうどまで上げた。

 今回の相場では、「気候サミット」(気候変動に関する首脳会議)が4月23日にオンラインで開かれること、菅首相、米バイデン大統領、中国の習近平主席、ロシアのプーチン大統領ほか40ヵ国・地域の首脳が出席すること、なども思惑材料になっているという。今回は、20年10、11月の大相場からまだ日柄整理が進んでいないとの理由でソコソコの相場にとどまるとの見方があるが、大きな値幅を出した実績があるだけに、大きな相場に発展するかどうか注目されている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■海外展開を加速  トリドールホールディングス<3397>(東証プライム)は3月25日、カナダ・バ…
  2. ■モビリティカンパニーへの変革を加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は3月22日、20…
  3. ■イネの生育を最大4倍に  シャープ<6753>(東証プライム)は3月21日、プラズマクラスター技…
2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■藤田観光など上方修正済み銘柄が狙い目、決算発表前に高値予約しておくのも有効  大型連休の好調な需…
  2. ■GW市場動向と投資家心理  『目出度さも 中くらいなり おらが春』と詠んだのは小林一茶である。季…
  3. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  4. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る