【どう見るこの株】アズームは上値試す、21年9月期2Q累計は計画超の大幅増収増益、通期も上振れの可能性

 アズーム<3496>(東マ)は月極駐車場関連の遊休不動産活用事業を主力としている。21年9月期第2四半期累計の連結業績(4月30日発表)は、受託・稼働台数の積み上げで計画超の大幅増収増益だった。通期予想も上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は第2四半期累計業績を好感してストップ高の動きとなった。上値を試す展開を期待したい。

■月極駐車場関連の遊休不動産活用事業を展開

 月極駐車場ポータルサイト「カーパーキング」を運営し、駐車場の紹介を行う月極駐車場紹介サービス、駐車場オーナーから空き駐車場を借り上げて月極駐車場としてユーザーにサブリースする月極駐車場サブリースサービスを提供する月極駐車場関連の遊休不動産活用事業を主力としている。

 オフィスビル(附置義務駐車施設)や賃貸・分譲マンションを中心に受託台数を拡大し、21年3月末時点の月極駐車場受託台数は1万2716台となった。駐車場運営ノウハウを横展開する事業領域拡大戦略では、貸会議室Web予約システムのスマート会議室などを展開している。

 連結子会社のCGworksは、3DCGやVR技術を活用して、建物や空間の利用方法および完成イメージをグラフィックデータとして制作・販売するビジュアライゼーション事業を展開している。建物・を展開している。

■21年9月期2Q累計は計画超の大幅増収増益、通期も上振れの可能性

 21年9月期連結業績予想は、売上高が20年9月期比25.8%増の48億円、営業利益が2.0倍の4億50百万円、経常利益が2.0倍の4億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が2.1倍の2億88百万円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比31.2%増の23億28百万円、営業利益が5.7倍の2億53百万円、経常利益が5.7倍の2億52百万円、四半期純利益が6.8倍の1億58百万円だった。

 計画超の大幅増収増益だった。遊休不動産活用事業は30.6%増収だった。受託および稼働台数の積み上げで、月極駐車場サブリースサービスが28.5%増収、月極駐車場紹介サービスが28.0%増収と、いずれも大幅伸長した。ビジュアライゼーション事業も62.2%増収と売上拡大して赤字縮小した。

 通期も積極的な駐車場受託を推進して大幅増収増益予想としている。第2四半期累計の進捗率は売上高48.5%、営業利益が56.2%だった。通期予想を据え置いたが上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(21年2月1日付で株式2分割)は第2四半期累計業績を好感してストップ高の動きとなった。上値を試す展開を期待したい。5月6日の終値は4825円、時価総額は約142億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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