【注目銘柄】アイモバイルは6期ぶりの最高益・初配当の増配を見直し反発

注目銘柄

 アイモバイル<6535>(東1)は、前日6日に8円高の1343円と反発して引けた。同社株は、今年4月20日に今2021年7月期業績の上方修正と2016年10月の新規株式公開(IPO)以来の初配当の増配を発表したが、大型連休前でもあり、織り込み済みとして利益確定売りが増勢となった。ただ上方修正された今期純利益は、6期ぶりに過去最高を更新し、さらにヒストリカル的にも、前期業績の再上方修正時や今期業績の増益転換予想時にはストップ高を連発した急騰実績があり、連休明けとともにこれを見直し割安修正期待の買い物が再燃した。

■「ふるなび」の受付件数が倍増し「オーテ」のユーザー数も約2倍

 同社の今2021年7月期業績は、期初予想より売り上げが32億3200万円、営業利益が5億円、経常利益が4億200万円、純利益が1億6300万円それぞれ引き上げられ、売り上げ169億3900万円(前期比13.6%増)、営業利益30億円(同33.5%増)、経常利益29億400万円(同29.1%増)、純利益19億4700万円(同12.7%増)と増収増益転換率を拡大し、純利益は、2015年7月期の過去最高(18億2900万円)を更新する見込みである。今期第2四半期(2020年8月~2021年1月期)のコンシューマー事業のふるさと納税のポータルサイト「ふるたび」の契約自治体数が、前年同期比1.6倍の577件と伸び、会員数も増加、売上高・寄付受付件数が約2倍となり、アプリ運営事業「オーテ」でも「パズルde懸賞」シリーズの累計ダウンロード(DL)数が750万DLを超えアクティブユーザー数が同じく約2倍となったことなどが寄与した。

 今期配当は、期初に2016年10月のIPO以来初めて年間25円として実施予定であったが、業績の上方修正とともに30円に増配する。

■PER14倍と下げ過ぎでストップ高連発特性の再発揮期待も

 株価は、昨年8月の前期業績の再上方修正でストップ高して950円高値をつけ、同9月の今期業績の増収増益転換予想でも同じくストップ高して1172円と買われ、自己株式取得が追撃材料となって上場来高値1829円へ上値を伸ばした。同高値後は1137円安値まで調整し、今期第1四半期の好決算でストップ高して1545円まで買い直され、今期2Qの高利益進捗率業績を評価して1630円と上値を追った。このため今期業績の上方修正では、織り込み済みとして利益確定売りが先行して1295円まで調整した。PERは14倍台と下げ過ぎを示唆しており、ストップ高を連発した急騰特性の再発揮期待を強め上場来高値1829円を目指し再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…
  2. ■「売られ過ぎシグナル」を発信の自己株式取得株は浮上余地をアピール  マーケットの現在の投資家心理…
  3. ■銀行株投資の選択肢  多くの銀行株の中から投資対象を選ぶ際には、PBR1倍割れやPER1ケタ台、…
  4. ■銀行と半導体、どちらが市場をリードする?  今週は、週明けから「タカさんチーム」の出番が続きそう…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る