キムラユニティー高値圏頑強、8年ぶり1100円台で上場来高値も視野に捉える
- 2015/6/10 11:57
- 株式投資ニュース
キムラユニティー<9368>(東1)は、9円高の1162円と去る8日につけた年初来高値1169円に対し高値圏で強い。また、現在の水準は2007年10月以来の1100円台乗せである。トヨタ自動車関連で業績のよいことから2006年1月の上場来高値1540円を目指す展開が予想されそうだ。
トヨタ自動車の補給部品・KD包装、および一般物流請負を主力とする総合物流サービス企業である。
ネット通販市場の拡大も追い風として、物流請負のNLS(ニューロジスティクスサービス)事業の新規顧客開拓や生産性改善を推進している。14年4月にスズケン<9987>の庫内物流業務を請け負う千葉・印西事業所、14年5月に東芝ロジスティクスの物流業務を請け負う神奈川・川崎事業所を開設した。そしてNLS事業の15年3月期売上高が83億98百万円まで拡大し、中期目標の売上高100億円の達成が視野に入っている。
海外はトヨタ自動車の海外生産拡大に合わせて米国、メキシコ、ブラジル、中国、タイに拠点展開している。米国子会社は13年7月にカナダの大手自動車部品メーカーMAGNAグループのDRIVE社から倉庫内物流請負を新規受注し、14年7月には一段の受注拡大に向けて新倉庫が竣工・稼働した。中国では自動車保有台数の増加に伴って、中期的に補修部品需要の拡大基調が予想される。
16年3月期は売上高が前期比3.3%増の473億円、営業利益が同31.5%増の20億円、経常利益が同8.8%増の22億円、純利益が同26.2%増の13億円としている。売上高、利益とも過去最高更新の見込み。配当は、記念配当2円を普通配当に変えて年間27円(第2四半期末13円、期末14円)としている。予想配当性向は25.1%となる。
5月26日に、「中期経営計画2017」を発表し、経営目標値として18年3月期の売上高520億円、営業利益25億円、経常利益27億円、純利益16億円、EPS132円56銭、ROE6.0%を掲げた。利益還元は業績や設備投資計画を踏まえつつ、連結配当性向30%以上を目標としている。