ハウスドゥは21年6月期3Q累計2桁増収増益、通期大幅増益予想据え置き
- 2021/5/12 08:32
- 決算発表記事情報
(決算速報)
ハウスドゥ<3457>(東1)は5月11日の取引時間終了後に21年6月期第3四半期累計連結業績を発表した。成長強化事業が伸長して2桁増収増益だった。通期予想は据え置いて大幅増益予想(レンジ予想)としている。第3四半期累計の進捗率は低水準だが、主力のフランチャイズ事業が順調に伸長し、ハウス・リースバック事業ではHLBファンドへの譲渡を予定している。通期ベースでも収益拡大基調だろう。株価は水準を切り下げる形でやや軟調展開だが、好業績を評価して出直りを期待したい。
■21年6月期3Q累計2桁増収増益、通期予想据え置きで収益拡大基調
21年6月期第3四半期累計連結業績は売上高が前年同期比10.4%増の253億51百万円、営業利益が10.9%増の12億66百万円、経常利益が11.4%増の11億75百万円、四半期純利益が19.9%増の7億71百万円だった。成長強化事業が順調に伸長し、成長強化事業への継続投資による人件費や広告宣伝費の増加を吸収した。
成長強化事業のフランチャイズ事業は10.9%増収で24.2%増益、金融事業は14.2%増収で黒字化、不動産売買事業は2.0倍増収で3.1倍増益と伸長した。不動産流通事業は3.4%増収で5.7%増益と堅調だった。ハウス・リースバック事業はHLBファンドへの譲渡未実施のため31.4%減収で46.4%減益だった。リフォーム事業は2.9%減収で3.5%減益、小山建設グループは9.7%増収だが16.8%減益だった。
四半期別に見ると、第1四半期は売上高75億23百万円で営業利益3億15百万円、第2四半期は売上高112億11百万円で営業利益9億26百万円、第3四半期は売上高66億17百万円で営業利益25百万円だった。第3四半期はハウス・リースバック事業でのHLBファンドへの譲渡未実施が影響した。
通期の連結業績予想(レンジ予想)は据え置いて、売上高が339億76百万円~375億32百万円(20年6月期比3.3%増~14.2%増)、営業利益が27億13百万円~35億12百万円(43.3%増~85.5%増)、経常利益が25億円~33億円(45.7%増~92.2%増)、親会社株主帰属当期純利益が16億50百万円~21億78百万円(60.1%増~111.3%増)としている。
新型コロナウイルスの影響を考慮してレンジ予想だが、影響が徐々に縮減すると想定し、各種取り組み効果で大幅増益予想としている。第3四半期累計の進捗率は低水準だが、主力のフランチャイズ事業が順調に伸長し、ハウス・リースバック事業ではHLBファンドへの譲渡を予定している。通期ベースでも収益拡大基調だろう。
■株価は出直り期待
株価は水準を切り下げる形でやや軟調展開だが、好業績を評価して出直りを期待したい。5月11日の終値は1045円、今期予想連結PER(会社予想連結EPSの上限値111円75銭で算出)は約9倍、時価総額は約204億円である。