ジェイテックは22年3月期大幅増収・営業黒字回復予想

(決算速報)
 ジェイテック<2479>(JQ)は5月11日の取引時間終了後に21年3月期連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で減収・営業赤字だった。ただし従来予想を上回って着地した。22年3月期は新型コロナウイルスの影響が期末まで継続するが、積極的な人材採用などで大幅増収・営業黒字回復予想としている。収益回復基調を期待したい。株価は徐々に下値を切り上げている。大幅増収・営業黒字回復予想を好感して戻りを試す展開を期待したい。

■21年3月期は営業赤字、22年3月期は大幅増収・営業黒字回復予想

 21年3月期の連結業績は、売上高が20年3月期比8.7%減の27億71百万円、営業利益が56百万円の赤字(20年3月期は1億41百万円の黒字)、経常利益が43.6%減の78百万円、親会社株主帰属当期純利益が55.2%減の40百万円だった。

 新型コロナウイルスの影響で減収・営業赤字だった。技術職知財リース事業は休業要請や残業抑制で稼働日数・稼働時間が減少して7.0%減収、一般派遣およびエンジニア派遣事業は住宅展示場等への派遣需要が大幅減少して49.9%減収だった。なお営業外収益に助成金収入1億20百万円を計上した。なお減収・営業赤字だったが、従来予想に対しては売上高が29百万円、営業利益が45百万円上回って着地した。期末にかけて短期案件を含む駆け込み需要が発生した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高6億80百万円で営業利益21百万円の赤字、第2四半期は売上高6億87百万円で営業利益18百万円の赤字、第3四半期は売上高6億94百万円で営業利益5百万円の赤字、第4四半期は売上高7億10百万円で営業利益12百万円の赤字だった。

 22年3月期連結業績予想は、売上高が21年3月期比23.9%増の34億35百万円、営業利益が10百万円の黒字(21年3月期は56百万円の赤字)、経常利益が64.4%減の28百万円、親会社株主帰属当期純利益が85.2%減の6百万円としている。

 新型コロナウイルスの影響が期末(22年3月末)まで継続するが、積極的な人材採用などで大幅増収・営業黒字回復予想としている。経常利益と当期利益は助成金収入の剥落を見込んでいる。当面は厳しい状況だが収益回復基調を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は徐々に下値を切り上げている。大幅増収・営業黒字回復予想を好感して戻りを試す展開を期待したい。5月11日の終値は188円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS76銭で算出)は約247倍、時価総額は約16億円である。

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