LibWorkは21年6月期利益・配当予想を上方修正

(決算速報)
 LibWork<1431>(東マ)は5月13日の取引時間終了後に21年6月期(連結決算開始)第3四半期累計連結業績を発表した。前年同期の非連結業績との比較で減益だったが、通期利益予想および期末配当予想を上方修正した。利益率上昇やデジタルマーケティングによる販管費削減が寄与する見込みだ。収益拡大基調を期待したい。株価は小幅レンジでモミ合う形だが、上方修正を好感して上放れの動きとなりそうだ。戻りを試す展開を期待したい。

■21年6月期3Q累計減益だが、通期利益・配当予想を上方修正

 21年6月期第3四半期累計連結業績(20年7月タクエーホームを子会社化して第1四半期から連結決算開始)は、売上高が58億56百万円、営業利益が1億円、経常利益が1億60百万円、四半期純利益が71百万円だった。

 前年同期の非連結業績(売上高48億06百万円、営業利益2億21百万円、経常利益2億66百万円、四半期純利益1億79百万円)との比較では先行投資などで減益だったが、デジタル集客数は前年同期比157%、受注棟数は205%と大幅伸長した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高10億11百万円で営業利益1億95百万円の赤字、第2四半期は売上高35億34百万円で営業利益4億46百万円、第3四半期は売上高13億11百万円で営業利益1億51百万円の赤字だった。

 通期連結業績予想は売上高を下方修正、利益を上方修正して、売上高が94億46百万円、営業利益が5億円、経常利益が5億88百万円、親会社株主帰属当期純利益が3億56百万円としている。20年6月期非連結業績(売上高60億36百万円、営業利益1億44百万円、経常利益1億95百万円、当期純利益1億37百万円)との比較で売上高が56.5%増収、営業利益が3.5倍増益、経常利益が3.0倍増益、当期純利益が2.6%増益となる。

 売上面は子会社タクエーホームでの物件引き渡しの多くが次期にズレ込むが、利益は住宅版SPAモデルによる注文住宅事業の利益率上昇や、強みとしているデジタルマーケティングによる販管費削減が寄与する見込みだ。収益拡大基調を期待したい。

 なお配当(四半期配当)予想は期末0.075円上方修正した。株式分割(20年1月1日付株式2分割、20年10月1日付株式2分割、21年4月1日付株式2分割)換算後で見ると、21年6月期は4.575円となり、20年6月期の4.5円に対して0.075円増配となる。

■株価は戻り試す

 株価は小幅レンジでモミ合う形だが、上方修正を好感して上放れの動きとなりそうだ。戻りを試す展開を期待したい。5月13日の終値は877円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS16円57銭で算出)は約53倍、時価総額は約204億円である。

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