ミロク情報サービスが5年後に売上高6割増など目指す中期経営計画を策定

■『Vision2025』、新規事業によるイノベーション創出など推進

 ミロク情報サービス<9928>(東1)グループは、このほど、コロナ禍におけるデジタル化の急速な進展の下、既存ERP事業の進化・ビジネスモデルの変革と新規事業によるイノベーション創出を実現するための戦略として、2021年度から2025年度の5ヵ年を対象期間とする「中期経営計画 Vision2025」を策定した。

 5月17日の株価は取引開始後に1665円(20円高)まで上げ、TOPIX(東証株価指数)や日経平均が下げに転じた中で逆行高となっている。

■既存事業は「サブスク」比率向上などで安定収益・継続成長

 「既存ERP事業」では、デジタルマーケティングを取り込み、サブスクモデル比率を高め、安定収益源の確保と継続的成長の実現をめざし、「新規事業」への取組では、デジタル・非対面時代に、誰もが簡単にDXを実現できる統合型DXプラットフォームで国内No.1をめざす。

 そして、計画の最終年度である2025年度(26年3月期)においては、過去最高の売上高・経常利益を達成することを目標とし、数値目標として、最終年度の連結売上高550億円(21年3月期比61.8%増)、経常利益45億円(同2.8倍)、ROE:株主資本利益率22.7%(21年3月期は13.6%)を掲げた。

■会計事務所ネットワーク、DXプラットフォームで国内No.1へ

 中期経営計画『Vision2025』の基本戦略は、以下の6項目を推進する。
(1)会計事務所ネットワークNo.1戦略
(2)中堅・中小企業向け総合ソリューション・ビジネス戦略
(3)統合型DXプラットフォーム戦略(新規事業領域)
(4)クラウド・サブスク型ビジネスモデルへの転換
(5)グループ連携強化によるグループ会社の独自成長促進
(6)戦略実現を加速する人材力・経営基盤強化

 第1の「会計事務所ネットワークNo.1戦略」では、顧問先企業への経営指導・経営支援ソリューションを会計事務所に提供することなどを積極推進する。

 第2の「中堅・中小企業向け総合ソリューション・ビジネス戦略」では、継続的かつ包括的に顧客の課題解決を支援するコンサルティング力の強化を進め、主力ERP製品群のAI機能拡充、外部製品とのAPI連携強化によるソリューション力を強化する。さらに、外部パートナーシップ連携を強化し、お客様業務のDX化を幅広く支援する。主力ERP製品群のクラウド化を加速する。

 第3の「統合型DXプラットフォーム戦略(新規事業領域)」では、Afterコロナ時代に必要となる4つのDXをプラットフォーム上で同時に実現する。徹底したテストマーケティングによるお客様に支持されるサービス作りの実現から、サービス成長の好循環サイクルを生み出す。

 第4の「クラウド・サブスク型ビジネスモデルへの転換」では、クラウド化・サブスク化により顧客メリットを最大化し継続的な関係構築を図る。そして、クラウド化・サブスク化によるビジネスモデル転換と収益性の改善を図る。

 第5の「グループ連携強化によるグループ会社の独自成長促進」では、グループ会社が独自成長を目指すためのシナジーを強化しグループ運営体制を最適化する。

 第6の「戦略実現を加速する人材力・経営基盤強化」では、人材投資により事業成長を加速させる。そして、社内情報システムの刷新による経営の見える化と業務の効率化(デジタル基盤強化)も推進する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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