【話題株】NCホールディングスは「過激な表現」?含む株主提案への反対表明も注目され次第高

話題株

■前3月期の連結決算は2期連続で最高益を更新し配当も増額

 NCホールディングス<6236>(東1)は5月17日、次第高の続伸基調となり、前引けにかけて9%高の784円(68円高)まで上げて約1ヵ月ぶりに2018年以来の高値を更新した。

 14日15時に発表した2021年3月期の連結決算は、持株傘下の日本コンベヤの好業績などにより2期連続で最高益を更新し、年間配当を5割増とするなど好調だった。その約2時間半後、同社に対して寄せられた株主提案と、これに対する反対の意見表明を発表。好決算に加えて別の思惑材料が登場する形になった。

 5月14日17時40分、同社に対して寄せられた株主提案と、これに対する反対の意見表明を発表。文中に、「提案株主及びその関係者(中略)には、金融商品取引法違反の疑いがあります」との表記が見受けられるなどで、株式市場関係者からは、「過激な表現だ」といった受け止め方が聞かれた。週明けは「面白くなってきた」といった声もあり、好業績への評価とともに思惑買いが少なからず入っているようだ。

 発表によると、この株主提案はNCホールディングスの役員選任を巡るもので、2021年4月26日に、同社の株主(TCSホールディングス株式会社:髙山芳之代表取締役社長、東京都中央区ほか株主22名:議決権の32.36%を保有)より提出された。文面からは、提案した側の高山氏は、現NCホールディングスの社長・会長を以前、歴任した故髙山允伯氏に連なる人物と推測される。市場関係者の中には、「場合によっては株式争奪戦に発展しするのでは」といった思惑を巡らせて注目する様子もある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る