コムシスHDは続伸、快調、ただNTTの基地局工事一巡感
- 2015/6/11 15:46
- 株式投資ニュース
コムシスホールディングス<1721>(東1・売買単位100株)は、31円高の1909円と前日の21円高に続いて値を上げている。国内最大の電気通信工事会社。2003年に日本コムシスが東日本システムなどを統合し、純粋な持ち株会社として発足。
業績はNTT依存度が大きく、主力の光回線工事や基地局工事は整備が一巡し鈍化傾向にある。最近では情報処理関連や太陽光工事にも積極的に進出している。また、LTEなど高速無線ブロードバンドサービスエリアの拡大、光アクセスのサービス卸による需要拡大、ウェアラブル端末の多様化・高度化に向けた事業に期待。2016年3月期も受注増を目指す。
NTTの光ファイバー網整備はピークを越したため、NTT依存度の高い同社の業績に対して慎重な見方が浮上。しかし、太陽光など新事業が伸びて、2015年3月期は辛うじて増益を確保。2016年3月期も高収益をキープすることが好感されゴールデンクロスを示現し反騰強めている。
上昇スピードが速く、短期狙いなら売却先行がよさそう。中期スタンスなら、52週移動平均線まで下落する局面まで待って買うのが賢明だろう。
太陽光や情報処理事業の拡大で主力の電気工事の鈍化をカバーし、2016年3月期は僅かながら増収増益を確保する見通しだが、株価が一段高へ進むには増益幅の拡大か新材料出現が必要といえる。新規買いは押し目買いに徹する。