THK後場反落、三段下げの展開で底値近そう、3年前の1株利益98円は179円に向上、免震システムに脚光
- 2015/6/11 15:39
- 株式投資ニュース
THK<6481>(東1・売買単位100株)は、63円安の2825円と前日の11円高から反落している。3月の年初来高値3345円から調整中で日足チャートでは三段下げで、そろそろ下値が近そうだ。
産業機械の性能を大きく向上させることに不可欠な「直動システム」の製造販売で世界シエア約5割を持つ大手。タフネス、ハイクオリティ、ノウハウの頭文字が社名となっている。
直動システム技術を応用し地震から建築物を守る「免震システム」を開発、ビルのほか戸建て住宅にも多く使われている。海外比率は約5割。
15年3月期までの3年間成長率は売上10.6%、営業利益43.7%とすばらしい。1株利益は3年前98円が179.3円、配当も年20円が年50円に大幅アップ、今期年56円へ。北米景気好調で業績に期待持てる。
リーマンショックの08年安値815円に対し12年10月に1401円で長波動での二番底を形成し上昇相場を展開中。今年3月には3345円と07年の高値を更新した。足元では常識通りの高値後の調整だが26週線近辺で下げ止り、出番に備えた値固めといえる。やや信用買残多いが回転効き圧迫感はない。
第1四半期(1Q)での上方修正はなさそうだが、2Qでは国内設備投資上向きで増額の可能性がありそう。3月高値から半年の秋活躍が期待できそうだ。
米国中心の世界景気動向がポイント。特に国内設備投資回復は好材料。輸出関連と内需関連の両方の顔を持ち業績好調持続。