メディカル・データ・ビジョンは6月下旬より、患者が自分自身の診療情報の一部を保管・閲覧できる「エースビジョン」の本格導入を開始

新製品&新技術NOW

 メディカル・データ・ビジョン<3902>(東マ)は、6月下旬より、患者が自分自身の診療情報の一部を保管・閲覧することを目的にした、病院向けデジタル健康ソリューション「エースビジョン」の本格導入を開始する。

 1950年代にアメリカで生まれたとされるインフォ―ムド・コンセントという考えは、近年になり日本でも浸透しはじめている。インフォ―ムド・コンセントは、医師は患者に対して治療法や薬の内容について患者に十分な説明を行う一方、患者はそれらについてよく説明を受け十分理解し納得する、というプロセスを経た上でお互いに診療内容について合意するという考え方である。患者が納得して医療を選ぶためには、自身の診療情報を把握することが重要である。多くの医療機関にとっても、03年9月12日付厚生労働省医政局長通知「診療情報の提供等に関する指針」、また、05年4月全面施行の個人情報保護法において、自己の個人情報の開示請求に対応することは個人情報を登録・記録する事業者の義務であるとされている。

 しかし、自身の診療情報を保管・閲覧する仕組みが未発達であるため、過去の治療内容などを把握したうえで診療の選択をすることは難しいのが現状である。これを受け同社は、患者が自身の診療情報の一部を保管・閲覧することが可能となるデジタル健康ソリューション「エースビジョン」を、病院向けに提供することになった。医療機関と患者が診療情報の一部を共有することで、患者の積極的な診療への参加、患者および親族と医療従事者間のより強固な信頼関係構築、予防医療の推進などが期待できる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る