【注目銘柄】石光商事は業績・増配を手掛かりに低位割安株買いが交錯

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 石光商事<2750>(JQS)は、今年3月30日につけた配当権利落ち後安値435円から年初来高値479円に迫る473円まで底上げしており、目先の利益を確定する売り物と、今2022年3月期業績が、連続増益と予想され配当の増配も予定されていることを手掛かりにした低位値ごろの割安株買いが交錯している。テクニカル的には、25日移動平均線が、75日移動平均線を上抜きゴールデンクロス(GC)を示現、上昇トレンド転換したとして買い方有利と観測されている。

■コーヒーバッグに「巣ごもり需要」が続き連結子会社もフル寄与

 同社の今2022年3月期業績は、売り上げ443億7800万円(前期比9.5%増)、営業利益8億8900万円(同2.4%減)、経常利益8億6400万円(同3.2%増)、純利益5億1800万円(同10.4%増)と予想されている。前2021年3月期業績が、2回の上方修正通りにV字回復して着地しており、今期も同様に新型コロナウイルス感染症の感染拡大で緊急事態宣言が再々発出され、外食産業の営業時間短縮などが続く業績環境下、業務用は引き続き伸び悩むが、家庭用向けにコーヒーバッグなどのコーヒー飲料の「巣ごもり需要」が続伸、海外でも中国や台湾向けが続伸、昨年2月に連結子会社化した東京アライドコーヒーロースターズがフル寄与することなどが寄与する。

 配当は、個別配当性向の目標を30%とする配当政策に沿って年間12円(前期実績10円)へ増配を予定している。

■GC示現で上昇転換しPER7倍、PBR0.3倍の修正に拍車

 株価は、前期四半期ごとの好決算発表のたびに上値を試し、第2四半期のV字回復業績では「with(ウイズ)コロナ」株人気も加わり519円高値をつけ、年明け後はこの調整安値400円からは前期業績の1回目の上方修正で468円、第3四半期の2ケタ増益着地では期末の配当権利取りも加わって年初来高値479円へそれぞれリバウンド、配当権利落ち後は、75日移動平均線で下げ止まり、今期業績の続伸予想とともに年初来高値に肉薄、25線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。PERは7倍台、PBRは0.38倍、配当利回りは2.54%と割安で、400円台の低位値ごろも買い材料に上値にチャレンジ、昨年来高値519円抜けから2018年2月高値680円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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