ネオジャパンは22年1月期1Q小幅営業減益だが進捗率順調、通期上振れ余地
- 2021/6/11 08:31
- 決算発表記事情報
(決算速報)
ネオジャパン<3921>(東1)は6月10日の取引時間終了後に22年1月期第1四半期連結業績を発表した。販管費増加で小幅営業減益だったが、クラウドサービスが好調に推移して進捗率は順調だった。通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも追い風として収益拡大基調を期待したい。株価は安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。順調な進捗率を評価して出直りを期待したい。
■22年1月期1Q小幅営業減益だが進捗率順調
22年1月期第1四半期連結業績は売上高が前年同期比3.1%増の13億62百万円、営業利益が2.5%減の2億75百万円、経常利益が18.8%増の3億49百万円、四半期純利益が18.3%増の2億37百万円だった。なお営業外収益に保険解約返戻金60百万円を計上した。
販管費の増加で小幅に営業減益だったが、売上面はクラウドサービスが13.6%増収と好調に推移した。主力のグループウェアdesknet‘s NEOクラウドが21.6%増収と大幅伸長した。プロダクトは15.4%減収だった。大規模ユーザー向けdesknet‘s NEOエンタープライズライセンスは官公庁案件が減少し、中小規模ユーザー向けdesknet‘s NEOスモールライセンスはクラウドサービスへの移行で減少した。
通期連結業績予想は据え置いて、売上高が21年1月期比7.4%増の57億17百万円、営業利益が3.0%増の9億48百万円、経常利益が3.3%増の9億80百万円、親会社株主帰属当期純利益が0.3%増の6億79百万円としている。配当予想は1円増配の12円(期末一括)である。
売上面は、主力のクラウドサービス(15%程度の増収計画)が引き続き好調に推移するが、クラウドサービスへの移行でスモールライセンスの減少を見込んでいる。利益面は人件費や研究開発費の増加に加えて、海外事業展開本格化に伴う販管費の増加を見込んでいるため、小幅増益予想としている。
ただし保守的だろう。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.8%、営業利益29.0%、経常利益35.6%、当期純利益34.9%と順調である。通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも追い風として収益拡大基調を期待したい。
■株価は下値固め完了
株価は安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。順調な進捗率を評価して出直りを期待したい。6月10日の終値は1699円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS45円62銭で算出)は約37倍、時価総額は約253億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)