ジェイエスエスは今期経常利益2.9倍を予定、新中期計画では3年後に4.9倍を計画

■未定だった今期業績予想(増配)を発表し新中期計画も策定

 ジェイエスエス<6074>(JQS)は6月11日の取引終了後、5月の前期決算発表の時点で未定としていた今期・22年3月期の業績予想と配当予想(増配)を発表し、同時に、現在進行中の中期計画をローリングし、事業環境の変化や業績の状況を踏まえ、新たに22年3月期から24年3月期まで3ヵ年の中期経営計画を策定した。

■中高年層向けのプログラム開発など推進し再び成長軌道へ

 スイミングスクールの大手。今期・22年3月期の業績予想は、前期に比べ増収を見込み、利益面でも回復を見込み、売上高を77.0億円(前期比18.6%増)、営業利益を2.79億円(前期の3.4倍)、経常利益を2.87億円(同3.2倍)、とし、純利益は前期の4.4億円の赤字から2.01億円の黒字に転換する見込み(予想1株利益は51.97円)とした。

 また、配当については、株主への利益還元を経営の最重要課題のひとつと位置付けた上で、財務体質の強化と積極的な事業展開に必要な内部留保の充実を勘案し、当期の業績予想を踏まえ、1株当たり年50銭の増配になる11円の予定(中間配当5円、期末配当6円)とした。前期は年10円50銭(中間配7.5円、期末3.0円)だった。

■水泳指導技術を活かした商品開発の強化、業務提携なども推進

 新たに策定した新・中期経営計画(2022年3月期から24年3月期までの3ヵ年)は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令など、依然、不確定要素は存在するものの、重点施策として、

・年間2事業所程度の着実な出店
・中高年層をターゲットとしたプログラム開発
・水泳指導技術を活かした商品開発の強化
・東京オリンピックへ向けての選手強化
・業務受託及び業務提携等の事業パートナーとの連携

などを推進し、業績推移のトレンドとしては21年3月期を底に毎期、回復から拡大へと向かう成長を計画する。東証が進めている市場区分見直しへの対応も進める。

 到達年度・24年3月期の数値計画は、売上高を91億円(21年3月期の実績比40.1%の増加)とし、経常利益は4.37億円(同4.9倍)、純利益は2.76億円(同期の4.4億円の赤字から大幅増益)、予想1株利益は71.24円とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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