デンソーとNTTデータは車流×人流データを活用した移動体験変革の実証を完了

■生活者の移動情報から好みを理解、運転状況を鑑みて店舗情報をレコメンド

 デンソー<6902>(東1)とNTTデータ<9613>(東1)は、車流データと人流データを活用した移動体験変革の実証実験を2020年6月から2021年3月に実施した。

 同実証では、移動体験・サービスの質向上、生活者の行動変容にともなう見込み客の送客支援の提供を実現するために、車載器から収集した運転特性や運転状況などの車流データと、スマホのGPSやBeacon反応ログなどから収集した人流データから、個人の特性を分析し、“運転状況の推定”と“個人の好みを把握”した店舗情報のレコメンドを行った。モニターに対する3カ月の車両走行検証の結果、レコメンドの有効性を確認することができた。

 今後、本実証の結果を踏まえ、デンソーとNTTデータは、協業によるビジネス化に向けた検討と、モビリティ事業者(自動車メーカー、カーシェア、レンタカー等)やサービス事業者(小売り、観光、商業施設等)とともにビジネス検証を行い、新たなビジネスとして提案を推進していく。

■目指すサービスの構想

 生活者の1日の行動を車載器やスマホを通じて得られるデータから把握し、その運転特性や行動特性をもとに、ベストなタイミングで個人の興味関心に応じたコンテンツ提供やレコメンデーションを行い、車内外での移動体験やサービスの質向上を実現する。また、サービス提供側にも、生活者の行動変容にともなう見込み客の送客支援などの新たな価値を提供することが可能。

■実証結果

 3カ月の車両走行検証期間中に実施した2217施設のレコメンド内容に対するモニターの評価を分析したところ、嗜好パターンや運転状況などユーザーの行動理解に基づいたレコメンドであるほど評価が高いという結果が得られた。これにより、車流データと人流データを組み合わせることによる移動体験への付加価値創出が可能であることが技術的に確認できた。

■今後について

 同取り組みにより、モビリティ事業者にとっては、「ドライバー体験の向上による顧客の取り込み」や「自動車をメディアとした新たな収入源の創出」が期待できる。一方サービス事業者にとっては、「自動車内でのサービス利用という新たなマーケットへの参入」や「利用者の行動変容による顧客の取り込み」が期待できる。今後、両社の協業により、次世代コックピットやスマホ向けサービスといった幅広い顧客接点を確保するとともに、車流データと人流データによるユーザーの行動理解を軸にしたUXやコンテンツ提供の可能性をモビリティ事業者やサービス事業者とともに検討していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る