【チャート診断】大陽日酸は調整展開だが小さな二番底形成で底打ち気配、iPS人気も内包

チャート診断

大陽日酸<4091>(東1・売買単位1000株)は、12円高の1480円と小反発となっているが日足での25日線上抜きにはなっていない。一方、週足でも13週線を奪回することはできていない。3月の高値1950円からの調整が続いている。ただ、1400円どころでは小さい二番底を形成していることから下値には届いているものとみられる。iPS関連人気を内包している。

工業用ガスで首位。酸素に強い。電子向けガスは世界的でもトップクラス。2014年末に三菱ケミカルHDの連結子会社となる。

業容拡大を狙ってM&Aに積極的で米国カリフォルニアのディストリビューターを、ハワイ、そしてタイでエア会社を買収。今後、米国で旺盛なガス需要が見込まれる地域でプラントを新設する方針。アジアではフィリピンでルソン島に3基目となる新プラントが完成し、電子・太陽電池メーカー向けにガスの供給を実施。また国内では水素ステーションの事業育成に取り組む。

 2014年10月までは1000円を上限にしたおとなしい、じり高原相場を演じてきたが、11月に入ると急騰。棒上げを交えて2015年3月1950円まで買い進まれた。それがピークとなり、1400円前後へ反落。この影響が長引き、シコリ玉過多の状態から抜け出せないだろう。

今回の上げ相場に対して半値押しの水準まで売られると、本格的な反騰に転じるには時間がかかる。新規買いは底値確認後が賢明だろう。

今期、米国ガス事業は前期比48.9%増、アジアガス事業は同38.7%増と絶好調。電力費用増もひと段落し、2ケタ増益を確保する見込み。

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