【株式市場】鉄鋼、造船など軟調で半導体株も足並みそろわず日経平均は一時312円安の後も一進一退で推移

◆日経平均は2万8791円20銭(256円82銭安)、TOPIXは1948.75ポイント(16.92ポイント安)、出来高概算(東証1部)は少な目で4億7245万株

■3銘柄が新規上場

 6月29日(火)前場の東京株式市場は、NY株のNASDAQ最高値などを受け、ソニーG<6758>(東1)などが高く始まり堅調に推移。一方、半導体株は足並みがそろわず、米国景気の回復期待を映すことの多かった鉄鋼、造船は朝寄りから軟調。日経平均は取引開始後に312円21銭安(2万8735円81銭)まで下押し、その後も下げ幅200円台で前引けまで推移した。

 富士通<6702>(東1)が小幅だが続伸し、スパコン「富岳(ふがく)」の3期連続4冠世界一などが好感され、NEC<6701>(東1)は「ベクトル型」への注目再燃とされて4%高。ジェイテックコーポ<3446>(東1)は米大型放射光施設からの大型受注や経産省)のが「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)への採択などが材料視され一段高。マーチャント・バンカーズ<3121>(東2)は業績予想の大幅増額などが好感され出直り拡大。上場2日目のコンフィデンス<7374>(東マ)、同3日目の日本電解<5759>(東マ)は一段高。ヒーハイスト<6433>(JQS)はカーレース最高峰「F1」第8戦でのホンダ<7267>(東1)チーム4勝目などが材料視され再び急伸。

 新規上場のBlueMeme(ブルーミーム)<4069>(東マ)は取引開始とほぼ同時に公開価格2820円を1.1%上回る2850円で初値をつけ、その後3075円まで上げ、前引けは2979円。

 同じくWaqoo(わくー)<4937>(東マ)は午前9時35分に公開価格1920円を23%上回る2362円で初値をつけ、その後2375円まで上げて前引けは2162円。

 同じくシンガポール企業のオムニ・プラス・システム・リミテッド(OPS)<7699>(東マ)はマザーズ市場の外国部に上場し午前10時53分に1510円(公開価格960円の57%高)で初値をつけ、その後1549円まで上げて前引けは1356円。

 東証1部の出来高概算は少な目で4億7245万株、売買代金は1兆517億円。1部上場2190銘柄のうち、値上がり銘柄数は387銘柄、値下がり銘柄数は1728銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は、精密機器1業種のみにとどまった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る